講義
2015年04月13日(月) 3-4時限開講
講義
2015年04月20日(月) 3-4時限開講
講義で紹介された概念を批判的、かつ具体的に検討したという意味で、大変秀逸なレポートです。
特に、当該意思決定問題と関係ない情報の取得により、確かに幸福度が低下している様子を本講義の枠組みに則り議論しました。
他の皆さんも、このように、講義の枠組で納得できるところについては、これを積極的に利用しつつ、曖昧な日本語だけでなくて、数理的に事例を作ると、
ピンポイントに問題点となる論点を明確に相手に伝わるように議論できます。
情報の価値、というかそもそもの不確実性下の意思決定の枠組みでは、不確実性の状態 w さえ定まれば、各 (a, w) の評価値は正しく評価できていることが暗黙の前提とされる。しかし、現実の意思決定においては、そもそも不確実性が事後的に確定した状況でさえ、その不確実性を意思決定主体が正しく認識しているとは限らない。本小論では、このことを極めてわかりやすい事例を用いて説明しました。
これも、これ以上ないほど秀逸なレポートです。
講義
2015年04月27日(月) 3-4時限開講
長さのメートルの定義について調べた小論です。
当初、物理法則によらない仕方でメートルが定義されていたから、循環論法にならない との議論を展開しています。
しかし、もう一歩踏み込んでほしい!
というのも、かつてのメートルの定義より、現代物理学の法則のほうが優先されて、メートルが定義されなおされているわけですよね。つまり、かつてのメートルの定義の仕方で物理法則に誤差が生じている時、法則がダメ出しされるわけでなくものさしのほうがダメ出しされているわけなのだから、
ご指摘の「もともと」の測定機器での観測結果は重要視されていないと言えるわけです。もともとの測定機器が、アリストテレス時代の無用の長物のような自然学のようなものでないことを別途論証する必要があるでしょう。
理論的洞察と経験がどちらが先とも言いにくい大変よい実例を紹介してくれました。
講義
2015年05月11日(月) 3-4時限開講
講義
2015年05月18日(月) 3-4時限開講
一流誌 Mathematical Social Sciences での論文
Aviad Heifetz and Ady Pauzner (2005), Backward induction with players who doubt others' faultlessness でもとりあげられている議論です。
これ以上ないほど素晴らしい!
文句なく優秀小論です。
歴史を学ぶ意義は「まったく新しい別の利益」を得ようとするとの論を展開した。伝統や反省などなど、様々なバリエーションで上記の議論を展開してくれた。
もしくは、さらに改善する余地があるとすれば、講義に登場した決定の木との関連性をよりしっかりと議論することである。つまり、「過去の経験を踏まえて未来への糧とする」とは、決定の木に関連付けると、一体なにを学んだことになるのだろうか?不確実性に関する情報?それとも別のこと?この辺が曖昧なので、埋没費用についての後悔と未来への糧となる反省の差異が少し見えにくかった気がします。
講義
2015年05月25日(月) 3-4時限開講
かなりしっかりと調べてくれました。
他者の効用が実際になんであるのかを正しく理解しないと、適切にゲームモデル化できません。
Wikipedia は一見すると典型的なフリーライダー問題が発生してしまう公共財に見えます。
しかし、調べてくれたことから、どうやら書き手にとっては、書くコストを書く快感が大幅に上回ることがあることがわかります。
数理系の優秀小論として、文句ないできです。
おそらく、私の用意できる回答を上回るレベルのあらゆる意味で完璧な回答です!!!
講義
2015年06月01日(月) 3-4時限開講
圧倒的な勉強量の文句なしの優秀小論です。
オークションとメカニズム・デザインの勉強に最適といえるレベルですので、興味がある方は是非読んでください。
アイデアと努力の両方より、とりあえず優秀小論に認定します。講義で紹介された様々な概念を極めて柔軟な発想で適用しています。まさしく、Lecture 1 で紹介したパラダイム思考の模範的事例であると言えます。
ただし、本小論、「ゲーム理論」とのタイトルですが、このタイトルを選ぶならば、教員との二人ゲームとして定式化しましょう:)私の効用はなんでしょう?
講義
2015年06月08日(月) 3-4時限開講
自分が過去にとった手の意図が相手にしっかりと伝わっているかどうかが不確実な場合を分析しました。
アイデアと分析のレベルともに文句なしの優秀小論です。
アイデアが極めて秀逸です。
ただし、お金を捨てた場合と捨てていない場合が「互いに無関係の2つのゲーム」ならば、両者における意思決定が変わらないことは、まったくご 指摘の通りでしょう。
女性の捨てる・捨てないという選択肢をを通じて、両者が関係付けられているので、左の情報が右に影響したり、右の情報が左に影 響したり っていうところがややこしいように見えます。
結局、過去の女性の意思決定が、左と右の部分ゲームの「利得の大小以外にも」「女性の意図」という情報を持つというところが 「前向き」帰納法の肝でしょう。
本来なら、現状でも20点あげたいですが、辛めの採点で発想分10点とします。
20点を目指すなら上記のツッコミに答えてみましょう。別に「解決」できなくても構いませんが、私のツッコミに対して「どう考 えるか」についてくらいは述べてください。
講義
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2015年06月22日(月) 3-4時限開講
これも、とても必修でない教養講義のレポートとは思えない圧倒的な論文で、文句なしの優秀小論です。
大変わかり易く、参考にもなるので、是非御覧ください。
あえて改善点を挙げるとすれば、
・理論的なポイントがわかりやすいように、節 section などをつけてもよろしかったと思います。
・明らかに良い情報商材を作成するほうがコストがかかるように見えるので、それを反映した利得にしてもよろしかったと思います。
・他の財に比べて情報商材が詐欺の温床になりやすそうな要因があるとすれば、それはなんだと思いますか?
講義
2015年06月29日(月) 3-4時限開講
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2015年07月06日(月) 3-4時限開講
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2015年07月13日(月) 3-4時限開講
講義
2015年07月20日(月) 3-4時限開講
労働コストが算定されていないという説明です。
仮説、その有力な実例による検証、両方とも文句なしです。
唯一、改善点を挙げるとすれば、本小論で挙げてくれた実例の場合は税率が低くてもパレート効率的な私的所有経済みたいなゲームです。他方、税率100%の議論がターゲットにしているのは、公共財供給のような社会的ジレンマが絡むゲームです。そこでも、問題が解決されないことを示してくれれば、なお完璧だったかもしれません。
講義
2015年07月27日(月) 3-4時限開講
数理系で文句なしの優秀小論です。