本講義は,初年次学生に対して科学・技術の最先端を紹介するものである。4グループに分かれた各学生に対し,理学院,工学院,物質理工学院,情報理工学院,生命理工学院,環境・社会理工学院の担当教員が,国内外から世界第一線の科学者・技術者を招聘し,講義を実施する。冒頭に講義の構成とねらいを説明した後に,各類の提供する授業を受講させ,文献調査等を加えて内容を理解させる。さらに,科学・技術のトップランナー達がどのような考え方で課題に向き合っているのかを体感させることを通じて,学生自身の将来像を描かせ,その将来像からバックキャストすることで,大学において学生個々がどのように学修してゆくかを考えさせる。また,学生が科学技術における基礎的な倫理観を修得する時間を設けるとともに,アントレプレナーシップについて学ぶ時間を設ける。
学生が各系で本格的な専門学修を行う前に,科学・技術の最先端の取り組みを体感させることにより,科学・技術の楽しさと難しさに気づかせ,学修への強い動機付けの機会を提供することを本講義のねらいとする。さらに個別の科学・技術成果が社会とどのように関連し貢献しているかを理解させる。
科学・技術の最前線を履修することにより,次の能力を修得する。
1)科学・技術の最前線を咀嚼し,自らの調査を加えて理解する能力
2)科学・技術の内容と社会との繋がりを積極的に理解しようとする能力
3)初めて接する科学・技術の話題に興味を持って取り組み,その知識を自らの学修にバックキャストする能力
4)新しいものごとを創造し,それを世の中に送り出すときのリスクや困難に挑戦する姿勢(アントレプレナーシップ)に対する理解
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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本講義は,最先端科学の話題や現代社会を支える基盤技術の最新情報を取り上げ,講師としてそれぞれの分野におけるトップランナーを学内外から招き,実務経験を踏まえたインパクトのある講義を行うことで,受講生が自らの将来像に向けてモチベーションを高める教育を行う。 |
科学・技術,最先端,バックキャスト,アントレプレナーシップ
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
学生は4グループに分かれ,各グループの学生は全学院の提供する全ての講義を順番に受講する。
必要に応じてOCW-iに講義資料を掲載する。
毎回の授業で出席を取ります。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション,理学院の講義 | 授業の目的,概要が説明できるようになる。理学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第2回 | 工学院の講義 | 工学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第3回 | 物質理工学院の講義 | 物質理工学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第4回 | 情報理工学院の講義 | 情報理工学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第5回 | 生命理工学院の講義 | 生命理工学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第6回 | 環境・社会理工学院の講義 | 環境・社会理工学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第7回 | 倫理教育 | 倫理教育の講義内容を理解し,社会における位置づけと自身との関連性を考察する。 |
第8回 | 特別講義 | アントレプレナーシップに関する講義,およびノーベル賞受賞者による科学・技術の最先端の紹介 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特に定めない。
必要に応じて講義資料をT2SCHOLAで事前配布する。
成績は合否で評価する。
毎回の小テストまたはショートレポート(100%)
学部1年目の学生のみを対象とする。
本科目は,全学院の最先端の科学・技術をまとめて紹介する唯一の授業なので,専門学修の端緒として是非履修して欲しい。