2022年度 電磁気学基礎2 L   Fundamentals of Electromagnetism 2 L

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開講元
理工系教養科目
担当教員名
柴田 利明 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金1-2(W621)  
クラス
L
科目コード
LAS.P104
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2022年5月11日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

電磁気学基礎1に引き続き,本講義では静磁場,変動する電磁場,マクスウェル方程式,電磁波について講義する。

電磁気学は自然を理解するための重要な学問である。また,専門コースでの理学,工学,生命科学を学ぶ上での必須の基礎学問である。本講義では,真空中の電磁気学の基本法則と,その数学的記述を修得し,これを基に電気磁気現象を理解し,未知の電気磁気学問題を解く能力を養う。

電磁気学を通じて光学と素粒子の基礎についても学ぶ。

到達目標

本講義を履修することにより,以下の知識と能力を修得する。
1) 誘導起電力,誘導電場,自己誘導,相互誘導,磁気エネルギー,変位電流などの概念を正しく理解し,数学的に表現できる。
2) 磁束密度に関するガウスの法則,アンペールの法則,ファラデーの法則,マクスウェル・アンペールの法則を正しく理解し,電磁気学の問題に応用できる。
3) マクスウェル方程式を基に電磁波を理解できる。
4) 方程式で表された電気磁気学問題の数学的解を求めることができ,数学的解が意味する物理を説明できる。
5) 光学と素粒子の基礎を学ぶ。

キーワード

ガウスの法則,アンペールの法則,電磁誘導,ファラデーの法則,誘導起電力,誘導電場,自己インダクタンス,相互インダクタンス,磁気エネルギー,変位電流,マクスウェル・アンペールの法則,マクスウェル方程式,電磁波,光学,素粒子

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義の2/3は基礎的内容について,残る1/3は発展的応用的内容についての解説に充てる.講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関連した演習問題を物理学演習第二で出題する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 磁束密度に関するガウスの法則(磁束線,磁束) 第1回の授業内容に関する実験 磁束密度を説明できるようになる。
第2回 アンペールの法則(アンペールの法則の特性と応用) 第2回の授業内容に関する実験 アンペールの法則を説明できるようになる。
第3回 電磁誘導(ファラデーの法則,誘導起電力,誘導電場) 第3回の授業内容に関する実験 日常での電磁誘導のついて説明できるようになる。
第4回 自己誘導と相互誘導(磁場に蓄えられるエネルギー) 第4回の授業内容に関する実験 自己誘導と相互誘導の違いを説明できるようになる。
第5回 変位電流(マクスウェル・アンペールの法則) 第5回の授業内容に関する実験 変位電流の起源を説明できるようになる。
第6回 マクスウェルの法則と電磁波 (波動方程式) 第6回の授業内容に関する実験 波動方程式の特徴を説明できるようになる。
第7回 電磁波の特性(平面電磁波,電磁波の速さ,電磁波のエネルギー) 第7回の授業内容に関する実験 電磁波と光の関係を説明できるようになる。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

プリント

参考書、講義資料等

特に無し

成績評価の基準及び方法

期末にテストを行う(状況により変更する可能性がある)。また、適宜レポート課題、宿題を出す。

関連する科目

  • LAS.P106 : 物理学演習第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない。

その他

大学の電磁気学の授業では、偏微分、勾配、発散、線積分、面積分、体積積分などスカラーおよびベクトル関数についての数学を説明し、それを用いて電磁気学について講義をする。高校の物理教科書「物理基礎」と「物理」は合計約700ページあり、電磁気学については静電磁場、電磁誘導、交流回路などが記述されている。高校の物理教科書は高校3年で習う数学は使わないように配慮して書かれている。大学生の立場から高校の物理教科書を常に読んで検討し、内容を深く理解して、どのページについても人に説明できるようになることが重要である。

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