2022年度 力学基礎2 C   Fundamentals of Mechanics 2 C

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開講元
理工系教養科目
担当教員名
陣内 修 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(S221)  
クラス
C
科目コード
LAS.P102
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2022年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

力学基礎1に引き続き、本講義では加速度運動をする座標系での運動や、質点系(相互作用をする質点の集り)と剛体(質点間の距離が一定の質点系)の力学を講義する。

力学は自然を理解するための重要な学問である。また、専門コースでの理学、工学、生命科学を学ぶ上での必須の基礎学問である。本講義では力学基礎1で修得した質点の力学を基に、加速度運動をする座標系での運動を学ぶ。また、質点系の力学を学び、これを基に剛体の運動とつり合いを学ぶことで、未知の力学問題を解く能力を養う。

さらに、熱、波動、エネルギーの利用等への応用を考える力を養う。

到達目標

本講義を履修することにより、以下の知識と能力を修得する。
1) 加速度運動をする座標系での慣性力(コリオリ力、遠心力)の概念を正しく理解し、数学的に表現できる。
2) 質点系の運動量、角運動量、エネルギーなどの概念、剛体の質量中心、慣性モーメントをなどの概念を正しく理解し、数学的に表現できる。
3) 剛体の運動とつり合いを正しく理解し、実際の力学問題に応用できる。
4) 振動と波動をを正しく理解し、数学的に表現できる。
5) 方程式で表された力学問題の数学的解を求めることができ、数学的解が意味する物理を説明できる。

キーワード

座標変換、慣性力、コリオリ力、遠心力、相対座標、換算質量、重心、運動量、角運動量、エネルギー、剛体、つり合い、慣性モーメント、熱、波動

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義の2/3は基礎的内容について、残る1/3は発展的応用的内容についての解説に充てる。講義内容の確実な理解と応用力を養うために、講義内容に関連した演習問題を物理学演習第一で出題する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 中心力(引力,斥力),球の作るポテンシャル。 質点が集まりできた球が作るポテンシャルは,全質点が重心1点に集まった場合と同じものになることを示せ。
第2回 質点系の運動と角運動量(質量中心,運動量保存則,角運動量保存則)。 質点系の運動量保存則と角運動量保存則を説明せよ。
第3回 剛体の運動(つり合いの条件,剛体の回転,慣性モーメント)。 剛体の運動を記述する方程式と剛体のつり合いの条件を説明せよ。
第4回 剛体運動の応用例。 慣性モーメントや角運動量保存則を身近なものの中に見つけ,その振る舞いを定性的に説明せよ。
第5回 相対運動の基礎(慣性力,重心系,実験室系,回転座標系,コリオリの力,フーコーの力)。 コリオリ力と遠心力の関係を説明せよ。
第6回 相対運動の応用(様々な人為・自然現象を相対運動を用いて説明する)。 日常に見られる相対運動の効果を計算し,観測される現象と一致するか確認せよ。
第7回 まとめと例題集。 自分で例題を考え,学習内容を適用し計算してみよ。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

「力学」福島雄児・杉山忠男著 (講談社)基礎物理学シリーズ

参考書、講義資料等

講義資料はプリントとして配布する。またPDFをT2SCHOLAにアップする
参考書:
「質点系の力学」岡眞著 共立出版
「ファインマン物理学 <1> 力学」ファインマン著 岩波書店

成績評価の基準及び方法

到達度を期末試験により評価する。

関連する科目

  • LAS.P105 : 物理学演習第一

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない。

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