2023年度東京工業大学サマープログラムは、「レジリエントな社会をつくるエンジニアリングデザイン」をテーマとしてとりあげる。現在の人々の暮らしは、コロナ感染症等の公衆衛生、真夏の豪雨にみられる気候変動、火山噴火等による自然災害といった脅威に日々対峙している。そこで人間とテクノロジーが協働しながら脆弱なものへの眼差しをもつことで、レジリエンス(回復力、柔軟性)が備わった社会の構築ができるようにと、大きな期待が寄せられている。
日本での風土や社会状況をもとに、最新の研究成果をふまえた講義を中心として開催し、ホームルームの時間や研究室訪問による教員や学生との交流の時間、そしてフィールドワークや日本文化体験の時間も設けながら、国内外から受講する学生にとって「これから必要とされるテクノロジー」を学ぶための機会を提供する。
1)レジリエントな社会をつくるエンジニアリングデザインの知識とスキルを習得する
2)国際的な学習環境でコミュニケーションやプレゼンテーションの力を磨く
3)当該科目の履修により国際経験をつみ、国際的な環境での研究倫理観を鍛える
レジリエンス、エンジニアリングデザイン、コミュニケーションスキル、エネルギー問題、AIと防災、ウエルビーイング
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
プログラム初日のオリエンテーション時に西條美紀プログラム主査よりプログラムの主旨を説明する。その後3日間で林宣宏教授、ジェフリー・クロス教授、大橋匠准教授から講義を受け、履修生は興味のある専門分野を選ぶ。選択した専門分野により履修者のグループを決め、グループ毎に専門講義の受講及び研究室体験を実施する。さらに、都内の池袋防災館やヤマト運輸の企業見学施設(羽田クロノゲート)にてレジリエントなライフスタイルや企業の取り組みを学ぶ。毎週月曜日にはホームルーム活動によりコミュニケーション理論の学習と練習およびチームワークの進捗を話し合い最終週にはプログラムの総括のプレゼンテーションをグループ毎に行う。文化交流やレセプションにより学生交流も充実を図る。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 7/4(火) 1日目 オリエンテーション・歓迎レセプション2時限(西條・川島) | |
第2回 | 7/5(水) 2日目 午前:講義2時限(クロス) | |
第3回 | 7/6(木) 3日目 午前:講義2時限(大橋) | |
第4回 | 7/7(金) 4日目 午前:講義2時限(林)、午後:日本文化体験(YAMAHA銀座店) | 日本文化体験についてレポートを提出する |
第5回 | 7/10(月) 5日目 ホームルームにて研究室訪問先決定、グループ分け1時限(川島) | 希望の研究室訪問先を考えておくこと。 |
第6回 | 7/11(火) 6日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第7回 | 7/12(水) 7日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第8回 | 7/13(木) 8日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第9回 | 7/14(金) 9日目 専門講義と研究室体験3時限、午後に日本文化体験(映画鑑賞) | 日本文化体験についてエッセイを提出する |
第10回 | 7/18(火) 10日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第11回 | 7/19(水) 11日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第12回 | 7/20(木) 12日目 専門講義と研究室体験3時限 | |
第13回 | 7/21(金) 13日目 学習発表会準備1時限 | |
第14回 | 7/24(月) 14日目 ホームルーム1時限(川島) | |
第15回 | 7/25(火) 15日目 学習発表会準備1時限 | |
第16回 | 7/26(水) 16日目 フィールドワーク午前2時限・午後2時限 | |
第17回 | 7/27(木) 17日目 学習発表会準備1時限 | |
第18回 | 7/28(金) 18日目 学習発表会・修了パーティー2時限 | グループでプレゼンテーション準備を完了させておくこと。 |
特に指定しない。
講義資料は、T2SCHOLAにて配布する。
授業参加、レポート、プレゼンテーション
英語でのチームコミュニケーションに積極的であること。かつその能力を有すること。
原則として、留学生10名、東工大生10名、合計20名の履修とする。
【重要】履修希望者は、まず留学生交流課第3グループ・サマープログラム担当宛<summer.program@jim.titech.ac.jp>に連絡をし、面接希望日を伝えること。面接で合格通知を受け取ってから履修手続きをすること。
・研究室体験は、3つの研究室から1つ選び参加する。
・原則、すべての授業やイベントに出席する。
・他の授業履修や研究室の用事等により出席が難しい場合は予め授業担当教員に申告する。
・東工大の履修者は定員10名とし面接を実施して選出する。
・講義日時と研究室体験の実施場所は、講師に確認後アナウンスする、オリエンテーションにてアナウンスする。