東京オリンピック・パラリンピック2020が多様性との共生をテーマに掲げて行われたように、「多様性」の理念は現代の生活環境のいたるところに見出せる。一方で、多様性を受け容れられる社会の構築のために第一段階として求められるのは、一人ひとりが自分と異質な他者と出会うことから始め、多文化との共存を楽しみながら主体的に関係性を発展継続していく態度を養うことである。
この授業の特徴的なねらいは、国籍や出身地域、使用言語、文化的背景を異にする学生同士が互いに理解し合い関係を築くため、アートの視点を導入することである。アートに造詣が深い河合政之氏(ヴィデオ・アーティスト)と説田礼子氏(エルメスジャポン、キュレーター)の監修の元で、使用言語の違いの影響をなるべく最小限に留めながら、多様性の表現や多文化理解に資するためのチームコンテンツの製作に取り組み、最後にそれら製作物を公開発表することを目標とする。
※現在、追加登録を受け付けています。授業は対面で教室その他にて行われます(西1号館、W111講義室)。
この授業を通して受講学生は、
1.東工大の留学生をはじめ、多様性をもつ人々との関係性を築くことに積極的な姿勢を持てるようになる。
2.アートによる文化理解の考え方を深めると共に、アートと理工系の双方のアプローチの共通点と相違点をめぐって気づきを得ることができるようになる。
3.製作活動を通して、多文化環境の下での協働作業を経験できる。
多文化理解、アート、留学生、国際共修、ワークショップ、チーム製作活動
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
全7回で行われる授業は、自己紹介と講師の活動紹介、ワークショップ(チームによる話し合いやフィールドワーク)、製作物の公開発表を含む。グループワークでの学生同士のコミュニケーションや外部講師との連絡は、授業全体を通して担当教員が世話をする。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 2022年1月7日(金)、12:35-14:15。 講師の活動紹介と、参加者の自己紹介。 | アートとは何か?という講師の問題提起のもと、受講者はアートへの関心や自身の体験を語る。 |
第2回 | 1月12日(水)、12:35-14:15。 ワークショップ1。前回の話し合いをもとに、講師が問題提起をして、ディスカッション。 | 全体的なテーマを決定し、班分けを行い、受講者は次回以降制作する方法について話し合う。 |
第3回 | 1月19日(水)、12:35-14:15。 ワークショップ2。前回の話し合いをもとに、班ごとに時間内でできる簡単な制作をおこなう。 | 受講者はチームごとに作ったものを見せ合って、講評し合う。 |
第4回 | 1月21日(金), 14:20-16:00。 ワークショップ3。前回の制作と話し合いをもとに、講師が問題提起をおこない、さらに問題への取り組みを深めていく。 | 新たに全体的テーマ・班分けを設定し直した後、受講者は、前回よりは複雑な制作物/コンテンツに向けてコンセプトを構築・発表する。 |
第5回 | 1月26日(水), 12:35-14:15。 ワークショップ4。 製作活動の続き。 | 受講者は前回発表したコンセプトにしたがって制作を行う。 |
第6回 | 1月28日(金), 12:35-14:15。 ワークショップ5。製作活動の続き。最終発表の準備。 | 受講者はさらなる制作に取り組む。最終日の発表に向けてプレゼン方法を構築する。 |
第7回 | 1月28日(金), 14:20-16:00。 成果発表と講評、授業で問われた問題(アートとは何か、や多様性をどう受け入れるか)のふりかえり。 | 受講者は作品の成果を公開発表し、みなで講評・ディスカッションを行う。 |
講師が適宜、指示・配布する。
講師が適宜、指示・配布する。
グループ・ワーク等における取り組みの様子と、最終発表の内容をみて総合的に評価を行う。したがって、最終発表の際には、グループ内での個々の役割と貢献部分を必ず明確化すること。
※現在、追加登録を受け付けています。授業は対面で教室その他にて行われます(西1号館、W111講義室)。
履修者は20名(国内学生10名、留学生10名)程度とするため、それを超える履修登録があった場合、抽選を行う可能性があります。言語能力を問わず、国際交流への一歩を踏み出したい学生の積極的な参加を歓迎します。