本講義は,学士課程初年次学⽣に対して科学・技術の最先端を紹介するものである。5グループに分かれた各学⽣に対し,理学院,⼯学院,物質理⼯学院,情報理⼯学院,⽣命理⼯学院,環境・社会理⼯学院およびアントレプレナーシップ教育機構(CEE)の担当教員が,国内外から世界第⼀線の科学者・技術者等を招聘し,講義を実施する。冒頭に講義の構成とねらいを説明した後に,各学院および機構の提供する授業を受講させ,必要に応じて⽂献調査等を加えて内容を理解させる。さらに,科学・技術のトップランナー達がどのような考え⽅で課題に向き合っているのかを体感させることを通じて,学⽣⾃⾝の将来像を描かせ,その将来像からバックキャストすることで,⼤学において学⽣個々がどのように学修してゆくかを考えさせる。また,アントレプレナーシップについて学ぶ。
学⽣が各系で本格的な専⾨学修を⾏う前に,科学・技術の最先端の取り組みを体感させることにより,科学・技術の楽しさと難しさに気づか せ,学修への強い動機付けの機会を提供することを本講義のねらいとする。さらに個別の科学・技術成果が社会とどのように関連し貢献しているかを理解させる。
科学・技術の最前線を履修することにより,次の能⼒を修得する。
1)科学・技術の最前線を咀嚼し,必要に応じて⾃らの調査を加え理解する能⼒
2)科学・技術の内容と社会との繋がりを積極的に理解しようとする能⼒
3)初めて接する科学・技術の話題に興味を持って取り組み,その知識を⾃らの学修にバックキャストする能⼒
4)新しいものごとを創造し,それを世の中に送り出すときのリスクや困難に挑戦する姿勢(アントレプレナーシップ)に対する理解
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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本講義では,最先端科学の話題や現代社会を⽀える基盤技術の最新情報を取り上げ,講師としてそれぞれの分野におけるトップランナーを学内外から招き,実務経験を踏まえたインパクトのある講義を⾏うことで,受講⽣が⾃らの将来像に向けてモチベーションを⾼める教育を⾏う。 |
科学・技術,最先端,バックキャスト,アントレプレナーシップ
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
学⽣は5グループに分かれ,各グループの学⽣は全学院およびアントレプレナーシップ教育機構の提供する全ての講義を順番に受講する。
必要に応じてT2SCHOLAに講義資料を掲載する。
毎回の授業で出席を取る。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション,理学院の講義 | 授業の⽬的,概要が説明できるようになる。理学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第2回 | ⼯学院の講義 | ⼯学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第3回 | 物質理⼯学院の講義 | 物質理⼯学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第4回 | 情報理⼯学院の講義 | 情報理⼯学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第5回 | ⽣命理⼯学院の講義 | ⽣命理⼯学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第6回 | 環境・社会理⼯学院の講義 | 環境・社会理⼯学院の講義内容を理解し,社会における位置づけと⾃⾝との関連性を考察する。 |
第7回 | アントレプレナーシップ教育への導入 | アントレプレナーシップに関する講義内容を理解し, ⾃⾝との関連性を考察する。 |
第8回 | 特別講義 | ノーベル賞受賞者による科学・技術の最先端の紹介 |
学修効果を上げるため,配布資料や関連文献等を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を⽬安に⾏うこと。
特に定めない。
必要に応じて講義資料をT2SCHOLAで事前配布する。
成績は合否で評価する。
毎回の出席に加えて、⼩テストまたはレポート(100%)
学士課程1年⽬の学⽣のみを対象とする。
本科⽬は,全学院の最先端の科学・技術をまとめて紹介する唯⼀の授業なので,専⾨学修の端緒として是⾮履修して欲しい。