2024年度 エージェンシーの教育関係論   Petagogy for Cultivating Agency

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開講元
教職科目
担当教員名
山地 弘起 
授業形態
演習    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水7-8(W9-202(W922))  
クラス
-
科目コード
LAT.A416
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

21世紀型能力の中核としてエージェンシーが挙げられている(OECD, 2019)。近年のこども基本法の制定や生徒指導提要の改訂なども、エージェンシー育成の観点から取り上げることができる。
本授業では、まずエージェンシー(主体性と重なる概念)の理解から始め、学校での対人関係文化の諸相を吟味することでエージェンシーの阻害要因・促進要因を整理する。そのうえで、エージェンシーを育成する方途を、環境面、個人面、教育課程の面などから探る。
毎回、授業参加者が自分の関連経験を振り返り、エージェンシーの観点から再解釈したり代替行動を検討したりする機会を含める。最後に、まとめとして、各自が授業全体を総括するプレゼンテーションを行う。

到達目標

本授業の到達目標は、大きく以下の2つである。
(1)今後の学校教育における教員-生徒関係は、どのように変わっていくべきかを理解する。
(2)授業参加者が、各自の学校経験を踏まえて、学習者のエージェンシーをどう育てるかを構想する。

キーワード

エージェンシー、対人関係文化、21世紀型能力、コンフリクト・マネジメント、社会情動的学習

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本授業は日本語開講である。
授業の概要とねらいに示したように、毎回、授業内容に関連した事前課題を用意するので、T2Scholarで確認の上、準備をして参加すること。
また、毎回、事後課題もあるので、締切までに提出すること。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 エージェンシーとはなにか 授業内容に関連した事前課題と事後課題
第2回 学校における対人関係文化 授業内容に関連した事前課題と事後課題
第3回 対人関係の社会心理学的理解 授業内容に関連した事前課題と事後課題
第4回 対人関係文化を変えるもの 授業内容に関連した事前課題と事後課題
第5回 コンフリクト・マネジメント 授業内容に関連した事前課題と事後課題
第6回 社会情動的学習の動向と課題 授業内容に関連した事前課題と事後課題 第7回の準備(総括のプレゼンテーションの作成)
第7回 まとめ(各自による総括のプレゼンテーション) 最終レポート

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

・白井俊(2020) 「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来」ミネルヴァ書房
・アルノ・グリューン著/村椿嘉信訳 (2016) 「従順という心の病い」YOBEL, Inc.
・苫野一徳監修 (2022) 「校則が変わる、生徒が変わる、学校が変わる」学事出版
・野沢聡子 (2017) 「大学生のための交渉術入門」慶應義塾大学出版会
・Durlak, J. A., Domitrovich, C. E., Weissberg, R. P., & Gullotta, T. P. (Eds.). (2015) Handbook of Social and Emotional Learning: Research and Practice. New York: Guilford

成績評価の基準及び方法

到達目標の達成度を以下により評価する。
第1回から第6回では、事前課題と授業(協働学習)への貢献、および事後課題を評価対象とする(72/100)。
加えて、第7回での総括のプレゼンテーションとそれを踏まえたレポートを評価対象とする(28/100)。
事後課題を1つでも未提出の者は単位取得できない。

関連する科目

  • 無し

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に設けない

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

山地先生に連絡がある学生さんは、連絡担当教員の松田に連絡すること。ただし、メールをもらった日に回答が得られるとは限らない。
matsuda[at]et.hum.titech.ac.jp

オフィスアワー

担当の山地先生は非常勤講師のため、授業時に質問等は済ませること。

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