2024年度 理科教育法実践演習 I   Exercise of Practical Research on Science Education I

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開講元
教職科目
担当教員名
松田 稔樹  木村 優里 
授業形態
演習    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 (W9-706)  
クラス
-
科目コード
LAT.S303
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
1-2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

・本講義は,教職科目について理科教育法Ⅲまでの単位を全て取得していることを前提として,理科教育法実践演習Ⅱに取り組むための準備を行うことを目的とする。
・具体的には、取り組む教育実践研究テーマの発見・具体化,身近な問題解決に理科の学習成果を活用する方法の習得とその過程の客観化、指導上の留意点の明確化を図る。
・また、科学的な見方・考え方の指導を含め、新逆向き設計手法に基づいて理科探究活動を効果的に行うための年間指導計画の立案を行う。

到達目標

・SDGsなどの現代的・総合的な課題に科学的方法を活用した授業実践や、それと関連して科学的な見方・考え方の指導を扱った授業実践に関する文献研究を行いつつ,問題解決の縦糸・横糸モデルに基づいて,自からSDGsをテーマにした科学的問題解決過程を体験し、科学的な探求活動への取り組み方について、生徒に具体例を示しながら説明できるようになる。
・理科の通常授業の中で、科学的な見方・考え方の指導や、理科の領域固有知識を問題解決の文脈で効果的に引き出せるようになるための知識の再構成を促すことを意識するため、課題学習の実施と関連づけた年間指導計画を立てられるようになる。

キーワード

文献研究,年間指導計画、理科探究活動、科学的な見方・考え方、SDGs、新逆向き設計手法、問題解決の縦糸・横糸モデル

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は,テーマ毎に「課題の説明-個人作業-その結果についてのグループ討論」を経て、宿題で取り組むべき課題内容とその作業方針を確認し、その次の回は「事前に提出された成果の議論-改善方針の検討-グループ討論-今日の作業報告と次回に向けた準備」といった形で進める。
以下の授業計画に各回の概要を示すが、日程・時間帯については、教職課程のWebページ(https://www.te.ila.titech.ac.jp/)で確認すること。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 自らが取り組む「総合的な学習の時間」の探究活動テーマの発見・具体化、解決計画の立案 SDGsに関する文献・資料(定量的データ)や関連する理科の教育実践事例を収集する
第2回 自らが取り組む「総合的な学習の時間」探究活動テーマの解決計画の報告・討論 直後に計画書を提出し、第3回授業前に解決報告書を提出する
第3回 自らが取り組んだ「総合的な学習の時間」探究活動の解決過程と結果の報告・討論 SDGsの問題解決などに理科の学習成果を活用する方法の一般化・明確化 理科探究活動の汎用的な活動モデルを縦糸・横糸モデルと関連づけて明確にする/附属高校の実践に参加する準備をする
第4回 理科教育法実践演習IIで作成する探究活動テーマとその前提になる総合的な学習の時間の探求活動テーマの発想・討論 相互に関連づけた総合的な学習の時間および理科探究活動のテーマ(複数)の検討
第5回 附属高校における数学「課題学習」/理科「探究活動」の実践に参加 実践で実際に生徒から受けた質問や、生徒の学習状況の観察結果などに基づき、探究活動の指導上の留意点を明確化する
第6回 問題解決に理科の学習成果を活用させるための指導法の検討と留意点の明確化/科学的な見方・考え方の指導を含め、探究活動を効果的に行うための年間指導計画の立案 第4回課題を全体で共有し、教材設計の留意点として整理する/第6回授業前に科学的な見方・考え方や知識の再構成を促すことに焦点を当てた年間指導計画を提出する
第7回 理科教育法実践演習IIで作成する探究活動テーマとその準備となる通常授業の年間指導計画の発表 年間指導計画を改善する/理科教育法実践演習2の課題を検討し、複数提案する

教科書

・文部科学省 中学校学習指導要領および中学校学習指導要領解説~理科編
・文部科学省 高等学校学習指導要領および高等学校学習指導要領解説~理科編・理数編
・中学・高等学校の理科の教科書(各年度毎に使用する教科書を指定する)

参考書、講義資料等

・松田稔樹, 萩生田伸子 問題解決のためのデータサイエンス入門(2021) 実教出版

成績評価の基準及び方法

各回の提出課題内容に基づいて評価する。
2回を超えて欠席した場合は単位取得できない。(出席時間が短い場合は欠席と同等と見なす。欠席する場合も、その理由が教職関係の行事参加など、特別な場合に限る。)

関連する科目

  • LAT.A203 : 教育工学
  • LAT.A206 : 教育課程編成の方法
  • LAT.S101 : 理科教育法Ⅰ
  • LAT.S102 : 理科教育法Ⅱ
  • LAT.S301 : 理科教育法Ⅲ
  • LAT.S302 : 理科教育法Ⅳ
  • 「理科」の教科に関する科目
  • LAT.A233 : 特別活動及び総合的な学習の時間の指導法

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

・履修希望者は、第1回授業に必ず参加すること。
・上記関連科目のうち,教職科目の全単位と,理科の教科に関する科目について免許取得に必要な全ての分野にわたり合計20単位以上を取得していること。
・本授業は,中学校の教員免許取得を目的としている学生のみが履修できる。
・履修希望者は,下記連絡先メールアドレスに対して,第1回授業の1週間前までに履修希望の連絡と必要事項(学籍番号,名前,所属,メールアドレス)を連絡すること。科目等履修生の場合は,教務課に事前申請する前に上記連絡をとること。なお,数学と理科と両方の教科教育法実践演習Iを同時履修することはできない。
・本授業で受け入れる科目等履修生は,本学卒業生のみとする。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

MSstudy-ask[at]et.hum.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること

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