本講義は、大学初年次の留学生を対象とした日本文化科目である。東工大立志プロジェクトで必要となる,大人数講義で情報を聞き取りまとめる能力,グループワークに参加するために必要な能力を身につける。また、異文化間コミュニケーションの概念と方法論を用いて、異なった言語や文化を持つ人々がともに生きるために必要な視点の獲得を目指す。講義に加え、グループワークやディスカッションの機会を多く行うことで、獲得した知識が経験として身につく授業を行う。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。1)異文化接触の理論について理解し、対人交流において起こりうる事象や問題点を検討する。2)自らのコミュニケーションスタイルや価値観を分析し理解することができる。3)日本社会において、自らの考えや意見を、周囲の人に適切な方法で伝えることができるようになる。4)多国籍メンバーからなるグループで作業を進めるための能力として、異なる価値観の理解や意見調整ができるようになる。
コミュニケーション、留学生、異文化、日本語、日本文化、東工大立志プロジェクト
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
授業は、5,6人の少人数グループに分かれて行います。前半に講義を行い、後半にグループワークを行い、話し合いの成果を発表します。グループでは、グループリーダーなど役割を設定しますので、それに応じて積極的に参加してください。毎回授業の最後には振り返りシートを配布しますので、その日に学んだことを書いて提出してください。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション、東工大立志プロジェクトとは | 対人コミュニケーション理論を理解する。 |
第2回 | 立志プロジェクト演習:大人数講義を理解する手法 | 自らの言語スキルを分析し使用することができる。 |
第3回 | 立志プロジェクト演習:グループディスカッションの手法 | 事例分析を通して、誤解が起こる原因を分析できるようになる。 |
第4回 | 立志プロジェクト演習:書評を書く手法 異文化との接触と適応(1) | 異文化接触の理論について理解し、文化受容への態度および文化適応プロセスについて、自らの異文化接触経験を踏まえて分析する。 |
第5回 | 異文化との接触と適応(2) | カルチャーショックと逆カルチャーショックについて、自らの経験を踏まえて理解することができる。期末レポート課題を提示するので、コメント希望者は第7回授業までに提出して、個別にコメントを受けることができる。 |
第6回 | 多文化環境でのコミュニケーションとその方法(1) | コミュニケーションの技法について学び、実践する。 |
第7回 | 多文化環境でのコミュニケーションとその方法(2) | コミュニケーションの技法について学び、実践する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料を配付する。
特になし
振り返りシート(20%), グループワーク課題(10%),期末レポート(70%)
学部1年次留学生のみ履修可能。