この授業は、中級レベルのドイツ語能力を有する学生を対象とする。様々な内容のドイツ語の文章を講読し、高度な文章の読解を実践する。
授業のねらいは、ドイツ語を理解し、ドイツ語で考える力を身につけることにある。また多様なテクストに触れることで、ドイツ語圏の文化・歴史についての総合的な知識を深めたい。
1. やや複雑なドイツ語の文章でも読み解けるようになる
2. ドイツ語文法を実践的に把握する
3. ドイツ語圏の文化について総合的な知識を深める
ドイツ語 ドイツ語圏の文化 ドイツ語文法
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
担当教員の作成する教材を、授業でお配りします。(教材は、ドイツ語圏の人々が実際に書いた文章です。注意すべき文法や語彙には、注釈を付けます。)受講者は解説を聞いた後、ドイツ語文を日本語に訳して提出してください。授業内で訳例と、読解のポイントを解説します。文章の内容を一緒に考察しましょう。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 伝記小説の名手シュテファン・ツヴァイクの作品を読みます。一回に読む分量は、受講者の理解度にあわせます(全7回予定)。人が行動し、事が動く。それらが具体的に描写される文章は、訳してみてつじつまがあわなければすぐに気づけますので、読解力をみがくには最適です。表現を吸収し、名文を楽しみましょう。 【テキスト】ツヴァイク作『人類の星の時間』(1927年初出版)より 「大洋をわたった最初のことば」 新しいリズム ― 準備 ― 最初のスタート ― 不運 ― 重なる不運 ― 三度目の出航 ― 大きな歓呼 ― 大きな苦悶 ― 六年間の沈黙 電信がはじめて海を越えて地球上の大陸を結ぶ……この壮大な計画に関わった人々の意志と活動が、克明に描かれます。 | 毎回、授業内でドイツ語の文章を日本語に訳し、提出してください。手持ちの辞書や文法書があれば持参して活用してください。 |
ドイツ語圏の人々が実際に書いた文章をとおして、文法を理解し、文章表現を吸収してください。お手持ちの初級教科書や参考書を使って、基本文法を復習してください。独和辞典を読む際、単語の意味だけでなく、例文にひととおり目を通しましょう。
担当教員の作成する教材を、毎回授業でお配りします。
独和辞典を毎回、持参すること。
すべての提出課題をもとに、訳文と読解の正確さを評価します(60%)。授業中の演習の成果(発音など)も評価します(40%)。
中級レベルのドイツ語能力を有すること。たとえば、「ドイツ語初級」「ドイツ語中級」を修了していることが望ましい。授業内でも、ドイツ語文法の基礎を復習しながら進めます。
小さな点でもどうぞ遠慮なく質問してください。文法の基礎ほど究めがたく、おもしろいものはありません。そのなかにドイツ語のどんな論理が詰まっているか、一緒に考えましょう。