この授業は、中級レベルのドイツ語能力を有する学生を対象とする。受講者は様々な内容のドイツ語の文章を読み、高度な文章の読み方を実践的に学ぶ。授業のねらいは、ドイツ語を理解し、ドイツ語で考える力を身につけることにある。また多様なテクストに触れることで、ドイツ語圏の文化・歴史についての総合的な知識を深めたい。
1. ドイツ語の文章を読み解く
2. ドイツ語文法を実践的に把握する
3. ドイツ語圏の文化について知識を深める
ドイツ語、ドイツ語圏の文化、ドイツ語文法、留学
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
担当教員の作成する教材を、授業でお配りします(教材は、平易なドイツ語の文章と、文法・語彙についての注釈です)。受講者は解説を聞いた後、ドイツ語文を日本語に訳して提出してください。次回、訳例と、読解のポイントを解説します。文章の内容を共に考察しましょう。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ドイツ語で書かれたいくつかの物語の冒頭部分を読みます。一回に読む分量は、受講者の理解度にあわせます(全7回予定)。 物語の世界へ読者を導くために、作者は人物、時間、空間をできるだけ具体的に、巧みに表現し伝えます。なにが起こっているかがはっきりわかれば、ドイツ語を正確に読めている証拠です。さまざまな表現を吸収しましょう。 【テキストとする作品】 ・カフカ『変身』 ・ノヴァーリス『青い花』 ・ティーク『金髪のエックベルト』 | 毎回、授業内でドイツ語の文章を日本語に訳し、提出してください。手持ちの辞書や文法書があれば持参して活用してください。 |
初級教科書や独和辞典を活用して、文法を復習しましょう。
担当教員の作成する教材を、毎回授業でお配りします。
独和辞典を読む際、単語の意味だけでなく、例文にひととおり目を通しましょう。
すべての提出課題をもとに、訳文と読解の正確さを評価します。ドイツ語の課題文を日本語に翻訳して提出してください。
ドイツ語文法の基礎を復習しながら、授業を進めます。
小さな点でもどうぞ遠慮なく質問してください。文法の基礎ほど究めがたく、おもしろいものはありません。そのなかにドイツ語のどんな論理が詰まっているか、一緒に考えましょう。