本講義では、「考古学」と「自然人類学」という学際的学問を紹介する。本講義の狙いは、考古学と自然人類学の研究方法と理論を探求し、過去の人々がどのように環境に適応し、互いに交渉し合い、文化を表現してきたかを明確にすることで、「人間の古代文化の基礎知識を身につける」ことである。
1. 考古学的・自然人類学的実践の基礎を学ぶこと。
2. 物質文化と人骨の分析を通して、批判的思考と分析能力を養うこと。
3. 考古学および自然人類学における現在の倫理的問題について学術的なディベートができること。
考古学、自然人類学、人骨、物質文化
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
1)受講生は講義内容に関する質問をコメントペーパーに記入し、次回にディスカッションを行う。
2)講義内容の性質上、学生によっては不快に感じる可能性のある写真や議論(人骨、人類の進化、死、病気の写真など)が含まれる。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 考古学・人類学とは? | 以下のことを理解すること: • 学問の定義と範囲 • 考古学的・自然人類学的手法の歴史と発展 |
第2回 | 人類の進化と遺伝的・文化的適応 | 以下のことを学ぶこと: • ヒト属の進化 • 古代人の順応・適応 |
第3回 | ケーススタディ1:狩猟採集社会 | 以下のことを学ぶこと: • 狩猟採集民の割合の時代的変化 • 世界における狩猟採集社会の多様性 |
第4回 | ケーススタディ2:新石器革命 | 以下のことを学ぶこと: • 農耕の起源と伝播過程 • 農耕社会への遺伝的・文化的適応 • 国家の形成と戦争 |
第5回 | ケーススタディ3:古代アイデンティティ表現 | 以下のことを学ぶこと: • 遺物と身体改造による文化的「アイデンティティ」 • チャタルホユック遺跡の埋葬・芸術・遺物 |
第6回 | 現代世界における考古学と自然人類学 | 以下のことを学ぶこと: • 考古学と自然人類学の現代的応用とその未来 • 考古学・自然人類学の研究倫理 |
第7回 | 最終プレゼンとまとめ | 以下のことを行うこと: • 最終発表 • まとめ・ディスカッション |
学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
指定しない。
講義中に指示する。
授業への参加(授業内でのコメントペーパーの提出): 25% 、小レポート: 25%、最終ポスター発表: 50%
履修の条件を設けない
loftus[at]ila.titech.ac.jp
メールで事前予約すること
授業の内容は変更になる場合があります