2024年度 防災とメディア・コミュニケーション   Disaster Prevention and Media Communication

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開講元
文系教養科目
担当教員名
福田 寛之 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
LAH.A537
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2024年3月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本講義では、気象防災を中心に災害情報のメディア・コミュニケーションについて学ぶ。防災気象情報の成り立ちや特徴、現在取り組んでいる課題を最新の議論に基づき理解するとともに、マスコミュニケーション理論やメディア・スタディーズをもとに防災情報を読み解いていく。
本講義のねらいは、防災情報のメディア・コミュニケーションについての理解を深めることを通して、メディアの持つ影響力とその限界や、科学者とメディアの関係、「安全」を訴求するコミュニケーションに関する基礎知識を身につけることにある。講義は3つのパートに分かれる。はじめに防災情報を読み解く上で必要な気象に関する知識を把握し、日本の気象防災情報の現状と課題、目指すところを知る。続いてマス・コミュニケーション論やメディア・スタディーズの知見のうち、防災情報と関わる理論や考え方を理解する。最後に、メディア・コミュニケーションの視点から具体的な防災情報を読み解いていく。

到達目標

(1) 日本の防災情報の最新の現状と課題を把握し、論点を理解できるようになる
(2) メディア・コミュニケーション理論の視点から防災情報を読み解けるようになる。
(3) 批判的に防災情報やメディアの情報を考察し、送り手や受け手の立場から「安全」を訴求するコミュニケーションをどのように構築していくか議論できるようになる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
NHK(日本放送協会)で気象解説業務に従事(最新の気象防災情報とメディアコミュニケーション)

キーワード

防災、気象、マス・メディア、メディア・スタディーズ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

プリント配布やスライドを用いた講義形式。また、講義内容に関連し、テーマを定めて少人数によるグループ・ディスカッションを行うこともある。第3回と第5回の授業後に、それまで学んだことを簡潔にまとめた小レポートを提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 講義の概要とイントロダクション 災害情報とメディアに関連する学問領域と対象、課題を把握する
第2回 天気予報と日本の気象防災情報1 気象防災情報を議論する上で欠かせない基本的な気象に関する知識や情報を理解できるようになる
第3回 天気予報と日本の気象防災情報2 現在再構築の只中にある日本の気象防災情報の現状を把握し、その論点や課題、目指すところを理解できるようになる(授業の最後に小レポート作成を行います)。
第4回 メディア論から見る防災情報1 防災情報に関連するメディア・コミュニケーション理論を理解できるようになる。
第5回 メディア論から見る防災情報2 メディア・コミュニケーション理論の視点から最新の気象防災情報を読み解けるようになる(授業の最後に小レポート作成を行います)。
第6回 災害とメディア事例研究1 防災とメディア・コミュニケーションの具体例を検討することで「安全」を訴求するコミュニケーションをどのように構築していけば良いか議論できるようになる
第7回 災害とメディア事例研究2 防災とメディア・コミュニケーションの具体例を検討することで「安全」を訴求するコミュニケーションをどのように構築していけば良いか議論できるようになる

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特に使用しない

参考書、講義資料等

講義資料は毎回配布します。
参考書
永澤義嗣『気象予報と防災』(2018)中公新書
スタンリー・J.バラン,デニス・K.デイビス (宮崎 寿子監訳)『マス・コミュニケーション理論』(2007) 新曜社

成績評価の基準及び方法

小レポート(50%)、期末レポート(50%)

関連する科目

  • なし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修に条件は設けない

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

fkd.hook[at]gmail.com

オフィスアワー

メールにて事前に問い合わせをお願いします

その他

この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。

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