2024年度 文理共創科目:デジタル・ヒューマニティーズを支えるAIの設計思想と技術[2]   Collaboration across STEM and Liberal Arts:AI design concept and technology that supports digital humanities[2]

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開講元
文系教養科目
担当教員名
山元 啓史 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
LAH.C654
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

文理共創科目は2024年度から新たにスタートした研究会型の科目です。毎回、各分野の第一線で活躍するゲストを招き、レクチャーののち、履修生と共にディスカッションを行います。一方的な講義ではなく、研究会形式とすることで、参加する博士課程の大学院生と共にコンバージェンス・サイエンスの新たな展開と可能性を模索します。
 制限人数は一クラス50名で、超過した場合は授業開始前に抽選を行います。
グループワークは原則英語で行いますが、グループ内のコンセンサスをとっていただければ、日本語使用も可とします。司会進行・講師のレクチャーについては日本語で行い、ZOOMの翻訳機能を使用します。
第1回の授業内で研究倫理についてのe-learningを受講していただきます。証明書の提出を必須とします。

到達目標

デジタルヒューマニティーズ(デジタルアーカイブス、情報科学を応用した人文学領域科学)に貢献するAIの応用を考え、議論し、AI(LLM)を利用したシステムを作ることを目指す。

キーワード

AI、LLM、デジタルヒューマニティーズ、言語、歴史、宗教、教育、文化、Github、デジタルアーカイブス、Python、OpenAI、API access、programming

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

幅広い人文科学領域のデジタル化、デジタル技術、展望、研究現場の講義を聞き、ディスカッションを行う。次に、AIの基礎技術を踏まえ、対象となる人文科学領域を1つ取り上げ、その対象に貢献すると考えられるAIプログラムを開発し、プレゼンテーションを行い、議論を行う。コードはGithubで公開し、開発目的、成果、評価を合わせてレポートを提出する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション 授業の進め方、ルールなど。
第2回 デジタルヒューマニティーズの現状とAIの可能性 開発するシステムの設計と計画(1)
第3回 デジタルヒューマニティーズのための基礎技術 開発するシステムの設計と計画(2)
第4回 芸術・音楽領域におけるDHの現状と研究例 開発中のシステムにおける問題点と解決策(1)
第5回 考古学・歴史・宗教領域におけるDHの現状と研究例 開発中のシステムにおける問題点と解決策(2)
第6回 言語学・文学領域におけるDHの現状と研究例 開発したシステムの評価と意見交換(1)
第7回 DHにおけるAI技術利用の問題点 開発したシステムの評価と意見交換(2)

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識
一般財団法人人文情報学研究所 (監修), 小風 尚樹 (著, 編集), 小川 潤 (著, 編集)

参考書、講義資料等

人文学のためのテキストデータ構築入門: TEIガイドラインに準拠した取り組みにむけて
一般財団法人人文情報学研究所(監修)石田友梨/大向一輝/小風綾乃/永崎研宣/宮川 創/渡邉要一郞(編)

成績評価の基準及び方法

各講義を真剣に聞き、議論に参加し、建設的な意見を述べること(20%)。
AI技術を応用して、プログラム開発を行い、その成果物をプレゼンテーションによって実演し、評価を得ること(20%)。
プログラム開発においては学生相互で解決策を提案し、協力すること(30%)。
成果物をGithubに公開し、その成果報告書を総合して提出し、評価を受けること(30%)。

関連する科目

  • LAH.A551
  • LAH.A411

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

ChatGPT-4が使用でき、Pythonによるプログラミング、Githubのリポジトリ操作に関する基礎知識と基礎技術を習得済の学生であること。
Colab(正式名称「Colaboratory」)が使用でき、ブラウザ上で Python を記述、実行し、各自の作ったAIシステムをプレゼンテーションできること。

その他

講義だけでなく、実際にディスカッションを行い、開発する作業が多いので、プログラム開発に熱心であることは必須である。

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