2024年度 文理共創科目:「理系」を伝え深めるということ— 専門と教育の視点から —[2]   Collaboration across STEM and Liberal Arts:Communicating from Professional and Educational Perspectives[2]

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開講元
文系教養科目
担当教員名
永原 健大郎 
授業形態
講義 / 演習    (ブレンド型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-8(西9号館607号室)  
クラス
-
科目コード
LAH.C644
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

文理共創科目は2024年度から新たにスタートした研究会型の科目です。毎回、各分野の第一線で活躍するゲストを招き、レクチャーののち、履修生と共にディスカッションを行います。一方的な講義ではなく、研究会形式とすることで、参加する博士課程の大学院生と共にコンバージェンス・サイエンスの新たな展開と可能性を模索します。
 制限人数は一クラス50名で、超過した場合は授業開始前に抽選を行います。
グループワークは原則英語で行いますが、グループ内のコンセンサスをとっていただければ、日本語使用も可とします。司会進行・講師のレクチャーについては日本語で行い、ZOOMの翻訳機能を使用します。
第1回の授業内で研究倫理についてのe-learningを受講していただきます。証明書の提出を必須とします。

到達目標

本科目の履修を通じて、学生は以下の能力を身に付けることを到達目標とします。
1) 自身の専門性を伝える取り組みに主体的に参加することができる。
2) 多様なバックグラウンドを持つメンバーと協同して対話することができる。
3) 研究者倫理・行動規範を理解し実践することができる。
4) ゲストとともに知的交流の場を創造することができる。
5) 博士後期課程の学生を中心とした本学の人的ネットワークの創出と拡充に貢献することができる。
6) 教育に関わる学際的なテーマに基づく専門家のレクチャーを理解し、深い学びにつなげることができる。
7) グループワークの成果を発表できる。
これらを通じて、研究者としてのリーダーシップ・学際性・コミュニケーション力を身に付けることを目標とします。

キーワード

数学教育、工業教育、ゲーム開発、ゲームエンジン、デザイン思考、探究活動

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

この授業は、対面授業@大岡山キャンパス西9号館6階607教室(W9-607)(3回)と、ZOOMによるライブ授業(4回)で構成されています。
対面授業は6/24(月)、7/1(月)、7/22(月)の3回で、ライブ授業は6/10(月)、6/17(月)、7/8(月)、7/15(月)の4回です。各回の詳細は授業計画に記されていますので、必ずご確認ください。
授業開始時刻は13:30、終了時刻は17:05頃です。
制限人数は1クラス50名で、超過した場合は授業開始前に抽選を行います。
第1回(6/10、初回授業)では、ガイダンスと研究倫理のe-learningの受講について説明します。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 【6/10(月)5-6限,ZOOMによるライブ授業】 担当教員:永原健大郎(東京工業大学) 概要:この授業のイントロダクションと研究倫理のe-learningの受講について 授業内で連絡する,研究倫理のe-learningの受講を行うこと
第2回 【6/10(月)7-8限,ZOOMによるライブ授業】 担当教員:永原健大郎(東京工業大学) 講演題目:学校教育と教育評価について 概要:日本における中等教育はどのように変遷したか、そして教育の評価はどのように試みられたかの概要をレクチャーし、それらに対してのディスカッションを行う 参考文献を参照し,授業内で連絡するレポート課題に反映させること
第3回 【6/17(月)5-6限,ZOOMによるライブ授業】 ゲスト講師:辰巳育男(大阪工業大学) 講演題目:工業高校を考えよう 概要:科学技術を前に進めるためには、優れた科学者・エンジニアや強いリーダーシップが必要です。一方で堅実で確実な技術を持つ技能者も不可欠な存在です。現在、日本の工業高校は非常に厳しい状況にあります。大学とは異なる環境で技術を学ぶ「工業高校と工業教育」について、改めて考え、新しい提案ができるように学びましょう。 参考文献:特に指定はございません。 追って連絡します
第4回 【6/17(月)7-8限,ZOOMによるライブ授業】 概要:ゲスト講師によるレクチャーを踏まえたディスカッションを行います。 この授業を踏まえて,初回授業で連絡したレポート課題に反映させること
第5回 【6/24(月)5-6限,対面授業@W9-607】 ゲスト講師:松嵜昭雄(埼玉大学) 講演題目:初等メカトロニクス教具レゴで実現する数学の世界 概要:玩具として周知されているレゴを数学指導のICTとして位置づけ,機構の探究を通じて,初等メカトロニクス教具としての可能性を考究する。 参考文献:特に指定はございません。 追って連絡します
第6回 【6/24(月)7-8限,対面授業@W9-607】 概要:ゲスト講師によるレクチャーを踏まえたディスカッションを行います。 この授業を踏まえて,初回授業で連絡したレポート課題に反映させること
第7回 【7/1(月)5-6限,対面授業@W9-607】 ゲスト講師①:襟川陽一((株)コーエーテクモゲームズ) 講演題目:シブサワ・コウのゲーム開発 概要:コーエーテクモグループの設立理念と経営方針、ゲーム開発のプロセス、ゲームプロデューサー シブサワ・コウとしてのゲームに対する思い、学生の皆様へのメッセージ等をお話しいたします。 ゲスト講師②:三嶋寛了((株)コーエーテクモゲームズ) 講演題目:新しい発想をプロダクト化しやすくするためのゲームエンジンのデザイン 概要:想像力あふれる高品質なコンテンツを効率よく制作するために、ゲーム開発の現場ではゲームエンジンというフレームワークを開発し、活用します。本講義ではその様なフレームワークのデザインについて、コーエーテクモゲームスオリジナルのゲームエンジンである KatanaEngine を事例として紹介しながら説明します。 参考文献:特に指定はございません 追って連絡します
第8回 【7/1(月)7-8限,対面授業@W9-607】 概要:ゲスト講師によるレクチャーと質疑応答を踏まえたディスカッションを行います。 この授業を踏まえて,初回授業で連絡したレポート課題に反映させること
第9回 【7/8(月)5-6限,ZOOMによるライブ授業】 ゲスト講師:家本繁(中央大学) 講演題目:デザイン思考で未来の教育を創造する 概要:デザイン思考を核に、数学や情報科学といったSTEAM領域と文科領域の視点を統合した教育内容を探究します。特に中学校、高等学校で行われる探究活動をターゲットに、グループワークを通じて彼らの興味を惹く教材をデザイン思考のプロセスを用いて開発してもらいます。 参考文献:特に指定はございません。 追って連絡します
第10回 【7/8(月)7-8限,ZOOMによるライブ授業】 概要:ゲスト講師によるレクチャーを踏まえたディスカッションを行います。 この授業を踏まえて,初回授業で連絡したレポート課題に反映させること
第11回 【7/15(月)5-6限,ZOOMによるライブ授業】 【この回は英語で開講されます】 講師:Jinmyoung Seok(Seoul National University) 講演題目:Learning and Teaching Calculus 概要:In the first half of this lecture, I will discuss why we need to learn calculus and how we are naturally led to the differential equations and mathematical analysis in this discussion. In the second half, I would like to share my experience of teaching calculus to (gifted) children last year. 参考文献:no specific references. 【この回は英語で開講されます】Preparatory tasks: reviewing high school calculus.
第12回 【7/15(月)7-8限,ZOOMによるライブ授業】 【この回は英語で開講されます】 概要:ゲスト講師によるレクチャーを踏まえたディスカッションを行います。 【この回は英語で開講されます】この授業を踏まえて,初回授業で連絡したレポート課題に反映させること
第13回 【7/22(月)5-6限,対面授業@W9-607】 担当教員:永原健大郎(東京工業大学) 題目:Measuring 3D Shapes 概要:3Dプリンタで作られた立体模型を測り、その概要をグループでまとめる 参考文献:特に指定はございません. ドライバー,ニッパーは扱えることを前提とするが,不安がある場合は調べておくこと
第14回 【7/22(月)7-8限,対面授業@W9-607】 概要:各グループで発表を行い、探究的な活動について振り返る 【重要】初回授業で連絡したレポート課題を完成させ,提出すること

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,各回の授業を受ける前に,該当する回で参考文献が示されている場合は,あらかじめ参照してください.また,各回の授業は独立しているため,最終課題であるレポート課題を効果的に作成するためにも,授業を受けた後はその都度執筆を進めることを強く推奨します.

教科書

授業計画にある参考文献を参照してください.

参考書、講義資料等

授業計画にある参考文献を参照してください.

成績評価の基準及び方法

・レポート課題を課します。執筆する分量は、言語が日本語の場合は3000~4000字、英語の場合は1500~2000words程度とします。どちらの言語でレポートを書いても可とします。
・研究倫理のe-learningを受講し、受講証をT2SCHOLAで提出することを必須とします。初回ガイダンスの後で指示を出します。

関連する科目

  • 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に指定しませんが、各回の授業を熱心に受講するようにしてください。

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