2024年度 文系エッセンス54:地球市民のためのエコロジーとスピリチュアリティ   Essence of Humanities and Social Sciences54:Ecology and spirituality for global citizen

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開講元
文系教養科目
担当教員名
中野 民夫 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
LAH.S512
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2024年3月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本授業は、現代の諸課題を惑星的な視野から捉え、自分も他者も大事に生きる「地球市民意識」の基礎を養う。 具体的には、持続可能な社会を築くためのサステナビリティの原則や SDGs(持続可能な開発目標)、ディープエコロジー、古今東西の精神文化(マインドフルネス、仏教の般若心経や老師の Tao、修験道、アメリカ先住民の知恵、キリスト教の聖フラン チェスコ)、屋久島の自然、などのエッセンスを概観する。「私たちはより大きなものの一部」という点で、エコロジーとスピリチュアリティは共鳴する。
本講義のねらいは、科学と精神性を統合し、持続可能な未来づくりに貢献できる地球市民意識の醸成である。

到達目標

この講義を履修した学生は以下の能力を修得する。
1) 持続可能な社会を築くためのサステナビリティの基本やSDGsの概要を理解する。
2) 人間中心の視点を超え、全生命の視点に立つディープエコロジーの考え方を学ぶ。
3) 万物の相互依存性を理解するために、仏教の般若心経やマインドフルネス、老師のタオ、アメリカ先住民の知恵などの基本を理解する。
4) 自分の研究を持続可能な未来に役立てられるように地球市民意識を養う。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
広告会社に30年、大学に11年勤務し、2023年に定年退職した。環境問題や持続可能性、市民参加、精神性と行動との統合、などの課題を、愛知万博「地球市民村」や、企業とNGO/NPOの協働、様々なワークショップなど、具体的な現場で実践に取り組んできた。

キーワード

持続可能な開発、サステナビリティ、SDGs、地球市民、ディープエコロジー、スピリチュアリティ、マインドフルネス、屋久島、音楽の力

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

参加体験型の授業。宿題や輪読で資料を読み込み、少人数での対話を重ねながら学び合う。毎回テーマに関連するオリジナルソングを紹介。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション。SDGsとサステナビリティの基本 復習とミニレポート、資料を読む
第2回 深いエコロジー:ジョアンナ・メイシーのつながりを取り戻すワーク 復習とミニレポート、資料を読む
第3回 万物の相互依存:ティク・ナット・ハンのマインドフルネス 復習とミニレポート、資料を読む
第4回 般若心経:色即是空と空即是色。(修験道の世界) 復習とミニレポート、資料を読む
第5回 TAOの世界:老子の道(タオ) 復習とミニレポート、資料を読む
第6回 北米先住民の大地に根ざした知恵:「知恵の三つ編み」輪読 最終レポート準備
第7回 アッシジの聖フランチェスコの平和の祈り。 最終レポートを元に総振り返り対話。 総復習

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

『みんなの楽しい修行』(中野民夫、春秋社、2014)、『学び合う場のつくり方』(中野民夫、岩波書店、2017)

成績評価の基準及び方法

積極的な授業への参加(グループワーク、宿題含む):70%、最終レポート:30%

関連する科目

  • TAL.L443 : マインドフルネス for リーダーシップ

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

多様な精神文化への好奇心があること

その他

少しホッとして深くくつろぎ、いのちの輝きを感じられる学び合いの場を一緒に創造しましょう。
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この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。

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