2024年度 科学技術のデュアルユース問題とELSI   ELSI of Dual Use in Science and Technology

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開講元
文系教養科目
担当教員名
大庭 弘継 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水5-6(M-374(H131))  
クラス
-
科目コード
LAH.A534
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年3月15日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

科学技術は、人類の発展をもたらすだけでなく、人類に危害をもたらすという二面性を持ちます。その二面性は、デュアルユース問題と呼ばれます。さらにデュアルユース問題は、科学技術の領域を超えて、倫理・法(政治)・社会的な課題(ELSI)をもたらします。本講義では、核、宇宙、バイオ、サイバー、AIなど多岐にわたるデュアルユース問題の概要を理解し、生じうるELSIを受講者とともに考察します。

到達目標

・デュアルユース問題について、多岐にわたる事例を含めて説明できる。
・デュアルユース問題に関連して、生じうるELSIを根拠とともに説明できる。

キーワード

先端科学技術、デュアルユース問題、ELSI

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各回の授業までに教科書の該当箇所を読了して授業に臨んでください。授業は講義と適宜ディスカッションを行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 デュアルユース問題とELSIの概要 科学技術のデュアルユース問題とELSIの概要について、理解する。
第2回 事例:核・原子力 核・原子力をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。
第3回 事例:宇宙開発 宇宙開発をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。
第4回 事例:生命工学 生命工学をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。
第5回 事例:サイバー技術 サイバー技術をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。
第6回 事例:人工知性(AI) 人工知性(AI)をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。
第7回 事例:未踏技術 SF的な未踏科学技術をめぐるデュアルユース問題とELSIについて理解する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

出口康夫・大庭弘継(共編)『軍事研究を哲学する:科学技術とデュアルユース』、昭和堂、2022年

参考書、講義資料等

伊勢田哲治・戸田山和久・調麻佐志・村上祐子(共編)『科学技術をよく考える:クリティカルシンキング練習帳』名古屋大学出版会、2013年

成績評価の基準及び方法

授業への参加は評価の前提とし、毎回の課題(60%)と最終レポート(40%)によって評価を行う。

関連する科目

  • LAH.S402 : 文系エッセンス2:科学技術倫理

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

オフィスアワー

事前にメールにて相談してください。

その他

この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。

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