本講義は、国際社会の秩序はいかにして成り立っているのか、国際関係において政治(力)と経済(利益)はどのような関係にあるのかといった問いについて、国際政治経済学の観点から考える。
内容は、国際政治経済学の初学者向けに基本的な領域を幅広く扱う。貿易や金融といった領域毎に国際政治経済学で扱われる代表的な問題を取り上げ、その問題に取り組むために使われてきた方法論や分析枠組みを学ぶ。さらに、領域横断的・現代的なテーマとして、ESG・サステナブル投資についても取り上げる。
本講義では以下の二点を到達目標とする。
1.国際政治経済学の理論や課題について基礎的な知識を得て、他者に説明できるようになる。
2.アクティブ・ラーニングを通じて論理的思考力を培い、討論の技法を学ぶ。
国際関係、国際政治経済、貿易、金融、環境、ESG・サステナブル投資
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義後にディスカッションを実施する。ディスカッションにおいては講義で学んだことを活かし、自らの意見を発信し、また他者の考えを聞いたうえで自身の考えを再構築する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション | 国際政治経済学とは何か? |
第2回 | 分析枠組み | 国際政治経済における主要理論 |
第3回 | 貿易 | 貿易の利益と保護主義 |
第4回 | 国際金融 | 国際通貨秩序の変遷 |
第5回 | 環境 | 地球環境の危機とガバナンス |
第6回 | ESG・サステナブル投資 | 新しいアクターとしての投資家 |
第7回 | 期末試験 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
書籍名:『シリーズ国際関係論「国際政治経済」』
著者名:飯田敬輔
出版社:東京大学出版会
出版年:2007
書籍名:『国際関係学-地球社会を理解するために』
著者名:滝田賢治・大芝亮・都留康子
出版社:有信堂
出版年:2023
授業・ディスカッションへの参加(30%),試験 (70%)
事前に身につけているべき知識はない。
4/10(水)は、授業は実施しません。
この授業の実施日は、4/17(水),24(水)、5/1(水),8(水),15(水),22(水) 、6/5(水)の全7回です。(5/29は休講)