2024年度 文化人類学B   Cultural Anthropology B

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開講元
文系教養科目
担当教員名
磯野 真穂 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
-
クラス
-
科目コード
LAH.H203
単位数
2
開講年度
2024年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2024年4月2日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

文化人類学の入門講義である。
 文化とは何か、文化を学ぶ意義はどこにあるのか、様々な文化でいかに多様な世界観、物の見方があるのか、といった文化人類学の初歩を少人数でのディスカッションを多く取り入れながら、自ら体験しながら学んでいく。
 本講義のねらいは、人間の文化・社会生活の多様性や複雑性に対する人類学的な視点に気づき、自らの視野を広げるとともに、多様な価値観の中でのコミュニケーション能力を高めることである。講義はディスカッションを取り入れた学生参加型の形式となる。

到達目標

①文化人類学の基本的な考え方や、異文化理解の基本スタンスを体得する
②周りの「当たり前」や「常識」を考え直すようになる
③文理を超える視野を身につける

キーワード

文化、言語、経済、政治、家族

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

学生同士のディスカッションを間に挟みながら講義形式で進める

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション 文化人類学の基本的な考え方を理解する
第2回 文化 「文化」概念について説明できるようになる
第3回 言語 言語と文化の関係について理解できるようになる 言語変化と希少言語を守るべき理由を説明できるようになる
第4回 宗教 人間社会における宗教の重要性を定義できる 宗教の四つの側面を説明できる 儀式の役割とその種類を説明できる
第5回 グループワーク(1) 1回目から4回目の内容に基づいたカレンダーの作成
第6回 食物の獲得と分配 ・食物獲得に関する四つのモードを説明できるようになる。 ・農業を主体とする社会経済の特徴と、農業を主体とするシステムの功罪を説明できるようになる
第7回 経済 ・経済の三つのモードを説明できる ・身の回りの互酬性について説明できる
第8回 政治 ・四つの社会組織の特徴を説明できる。 ・「国家」の功罪を説明できる
第9回 グループワーク(2) 6回から8回目の内容に基づいたカレンダーの作成
第10回 家族と婚姻 ・婚姻と家族の多様性について具体例とともに解説することができる
第11回 人種と民族 ・人種概念の生成について歴史をもとに解説することができる ・人種カテゴリーに生物的基盤がないことを解説できる
第12回 ジェンダーとセクシュアリティ 文化がどのようにセックス、ジェンダー、セクシュアリティを構成してきたかを説明できる
第13回 グループワーク(3) これまでの内容に基づくカレンダーの作成と内容全体の修正
第14回 発表 カレンダーの内容を発表する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

Perspectives: An Open Introduction to Cultural Anthropology
Nina Brown (https://perspectives.americananthro.org/ より無料で入手可能)

参考書、講義資料等

特にない。講義の中で適宜、資料を配布する。

成績評価の基準及び方法

学んだ内容をもとにした「文化人類学日めくりカレンダー」(30日分)をグループごとに作成する。カレンダーには1日ごとに文化人類学のエッセンスを表す一言と、それを表す写真などを入れます。カレンダーそのものの完成度より、完成版に辿り着くまでの思考のプロセスを評価対象とします。グループ内での貢献度を評価に反映させるため、メンバーそれぞれの評価シートを個別に提出していただきます。モデルとなるカレンダーは授業初回に提示します。

関連する科目

  • LAH.H103 : 文化人類学A
  • LAH.H303 : 文化人類学C
  • LAH.S446 : 文系エッセンス55:文化人類学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

事前に身につけておくべき条件はありません。ディスカッションやワークショップのパートも毎時間ありますので、積極的な参加を期待します。楽しくやりましょう!

その他

講義の進捗と学生の理解度に応じてシラバスに変更を加えることがある

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