近年,ビッグデータの隆盛とともに統計学が注目されつつある.なぜなら,ビッグデータを含む,人や社会を対象にしたデータを取り扱うには,統計学の知識や素養が必要であるからである.本講義は,社会科学における統計学の応用を取り上げながら,統計学の基本的な概念(記述統計,相関,検定・推定など)を解説する.
本講義を通じて,履修者は統計学の基本的な概念を身に着け,それら駆使して社会問題にアタックする能力を養うことができる.
本講義を履修することによって次の能力を修得する.
1) 統計学・統計的思考の基本的性質を理解する.
2) 統計学の手法(記述統計,相関,因果推論)の性質を理解する.
3) 統計学の社会科学への応用方法を理解する.
記述統計,クロス表,相関,疑似相関,因果推論,社会調査
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
教科書に従い,統計学・統計分析の基礎を講義する.毎回の授業に小課題を課す.また,期末にレポートを課す.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション:社会科学の統計学 | 統計的な考え方を社会科学における応用例を俯瞰しながら理解する. |
第2回 | データを集める:社会調査 | 社会でどのようにデータがとられるかを理解する. |
第3回 | データを要約する:記述統計 | 1変数に対する記述統計を理解する. |
第4回 | 関連を捉える:クロス表と相関 | 2変数の関連を捉える方法を理解する. |
第5回 | 変数を統制する:疑似相関 | 見かけの相関の性質を理解する. |
第6回 | 統計的因果推論 | 統計的因果推論の考え方について理解する. |
第7回 | 統計学の今後の展望 | 今までの学習内容を踏まえながら,統計学の応用可能性を考察する. |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
授業内で資料を配付する
授業で指示する.
毎回の授業における小課題30%,レポート70%で評価する.
特になし