多文化化が進行する現状を知り、多様性のある社会とは何か、多様な人々が共生するにはどのようなことが求められるか考える。文化・民族・宗教が混在する海外の事例も取り上げて考察する。講義では、異文化間コミュニケーションの概念と方法論を用いたグループワークやディスカッションを行い、異なる背景や文化をもつ人々と対話するコミュニケーション能力を身につけることも目指す。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 日本国内における多文化化の現状を理解し、問題を挙げ分析することができる。
2) 多様性理解の態度を身につけ,異なる文化をもつ人々と共生する能力を身につける。
多文化、多様性、留学生、偏見、コミュニケーション
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
授業の最初にその日のトピックに関する問題提起を行い、個人もしくはグループで内容を検討する。講義やディスカッションを行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 日本社会における多文化化 ― 日本文化への不適応の事例 | 留学生の文化適応の事例について討議し、その要因について考察する。 |
第2回 | 見方を変える ― 障害学やユニバーサルデザインを例として | 日本社会における合理的配慮の事例を考える |
第3回 | 宗教的多様性への配慮 | 日本における宗教や食の多様性の現状や取り組みについて考える。 |
第4回 | 偏見の形成と多様性理解 ― 多民族多宗教国家を例として | 多民族多宗教国家の現状や取り組みについて考える。 |
第5回 | ゲストスピーカーと話そう | ゲストスピーカーに質問し、討議、対話する |
第6回 | 多言語化とやさしい日本語 | やさしい日本語を理解し、書く。 |
第7回 | ワークショップと発表 — 多文化共生に向けて | 発表課題を準備する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
なし。
講義資料は授業中に配布する。
参考図書:加賀美 常美代 (編著)『多文化共生論 -多様性理解のためのヒントとレッスン』 2013, 明石書店
成績評価は、授業中の演習課題(コメント・グループ発表)40%、ポスター発表及び期末レポート60%により行う。
特になし