「哲学」とはなんでしょうか。
「哲」の「学」という字の組み合わせからは、いったいなんなのか、いまではイメージしづらいかもしれません。「哲学」は、天文学や数学と同じように、古代から現代まで、とても長い歴史をもつ学問の一つです。そして、ひょっとしたらそんなふうには見えないかもしれませんが、私たちの日常から社会や歴史、あるいは分野を問わず、さまざまな学術ともおおいに関係をもつものでもあります。
この入門篇となる講義では、人工知能やゲーム、漫画や小説など、身近なものを材料にして、みなさんとともに哲学することを試みます。それは「問い」を創ることと深く関係していて、まるで他人事ではない次第が分かるはずです。
予備知識は要りません。ただし、好奇心をお忘れなく。
この講義では、受講者が次のことをできるようになるのを目標とします。
1) 哲学がどのような営みであるかを理解できる。また、説明できるようになる。
2) より適切な「問い」をつくれるようになる。
哲学、問い、百学連環、人文学
専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式を中心として、学生のみなさんからの質問や意見があれば随時応じます
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | プロローグ――講義概要の説明 | この講義では何をするのか、どんなふうに臨めばよいかを理解する |
第2回 | 「哲学」を哲学してみる | 哲学とはなにか、問うとはどういうことかについて理解する |
第3回 | ゲームを哲学してみる | ゲームを題材として、それは何をしていることなのかについて考えてみる |
第4回 | 異世界で哲学してみる | 小説やマンガを題材として、異世界で生きることについて考えてみる |
第5回 | 人工知能を哲学してみる | 人工知能を題材として、知能や人間について考えてみる |
第6回 | 日常で哲学してみる | 以上を踏まえて、なんの変哲もないように思える日常について考え直してみる |
第7回 | エピローグ――全体をふりかえる | 哲学するとはどのようなことか、講義を振り返りながら改めて考える |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
必要に応じて資料を配付します
講義内で随時紹介します
期末レポート70%、中間ミニレポート20%、講義への貢献(発言・質問など)10%
予備知識は必要ありません