起業家の輩出に資するための知見を育む実践講座と位置づける。
起業に必要不可欠なアントレプレナーシップの大切さを、知的かつ体験的につかむ。
イノベーションとは何かを考え、その担い手はスタートアップが中心となっているという認識を深める。
国内外の実践家のリアルな事例に刺激を受けながら、受講者自身が企画・行動力を発揮して将来、実際に起業することができれば理想である。
以上の狙いを果たすため、日本経済新聞の現役記者(それぞれ起業分野とシリコンバレーの報道畑)から、AIテック関連の起業の現在についてレクチャーしてもらい、現役のAIテック系起業家二人に実践的な講義を行ってもらう。
人生の選択肢の一つとして「起業」する楽しみを知り、起業家精神を培う。
市場規模、顧客、株式会社の本質、資金調達など最低限の経営ノウハウを理解できる。
起業に必要な知見を専攻分野に応用し、社会課題解決につながるアイデアを創造できる。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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本講義は、日本経済新聞社の協力を得ている。 ゲスト講師は日本経済新聞で起業家を含む多くの経営者の取材活動を長年続けてきた編集委員や、米国でテック分野を中心とするスタートアップの動向を取材している記者など、高い専門性を有するジャーナリストである。また、新興スタートアップの起業家ら(2名程度)も招き、実務経験を中心とした最前線の経験について解説してもらう。一連の講義を通して、現実社会からの具体的事例の学びを意識した教育をおこなう。 |
スタートアップ、アントレプレナーシップ、ベンチャーキャピタル
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
✔ スタートアップで社会課題を解決する専門力と探究力。 新しい価値観を創出する教養力とコミュニケーション力。 |
講義、グループディスカッション、プレゼンテーションを対面授業および一部ZOOMによるオンライン授業で行う。
必ず教室に出席すること。
各回は講義とグループワークを基本とし、リアクションペーパーの提出を課す。
最終回はグループごとに成果のプレゼンテーションをおこない、審査・講評する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 序論、起業家の虚実(杉本貴司・日本経済新聞編集委員 8月28日(月)5限6限14時20分〜16時 | 講座全体のガイダンス、スタートアップの変遷を学び、起業への興味を深める。 |
第2回 | シリコンバレーは今(奥平和行・日本経済新聞シリコンバレー支局長)ax8月28日(月)7限8限16時15分~17時55分 | シリコンバレーの風土の変化などを通じ、最新の起業家たちのリアルを知る。 |
第3回 | 現役起業家によるAIテック起業実践講座その1 8月29日(火)5限6限14時20分〜16時 | 実体験を通じ、人脈の作り方、資金調達方法など実務がわかるようになる。 |
第4回 | グループワーク及び発表 8月29日(火)16時15分~17時55分 | 第3回の講義をベースに、グループワークを行い、グループごとに起業についての発表を行う。 |
第5回 | 現役起業家によるAIテック起業実践講座その2 8月30日(水)5限6限14時20分〜16時 | テクノロジー系の起業における、やるべきこと、やってはいけないことを理解する。 |
第6回 | グループワーク及び発表 8月30日(水)16時15分~17時55分 | 第5回の講義をベースに、グループワークを行い、グループごとに起業についての発表を行う。発表内容はレポート提出を義務付ける。 |
第7回 | ピッチコンテスト(各回の担当講師らが審査) 8月31日(木)16時15分~17時55分 | 各グループによるアイデアのプレゼンテーション。 最優秀作は本講座発第1号として外部にて紹介。 |
杉本貴司(2020)「ネット興亡記 敗れざる者たち」(日本経済新聞出版)
杉本貴司(2017)「孫正義 300年王国への野望」(日本経済新聞出版)
奥平和行(2018)「メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間」(日経BP)
授業開始時までに、担当講師から参考図書の提示があれば、事前に通知する。
出席&各回(合計7回)のリアクションペーパーによるミニレポート:70%
最終回におけるプレゼン発表及びレポート提出:30%
ただし、担当講師の授業内容によって、一部変更されることもある。
事前に身につけているべき知識や技術はないが、授業ではグループワークを行い、グループごとでの発表の機会がある。授業最終回には、グループごとの起業アイデアのピッチコンテストを開く。履修学生には、積極的な授業参加と発言が求められる。
yanase.h.aa[at]m.titech.ac.jp
なし
この科目は、修士課程500番台の文系教養科目です。
東工大では、学士から博士後期課程まで継続的に教養科目を履修する「くさび型教育」を実践しています。番台順に履修することが推奨されており、修士課程入学直後の学期(4月入学者であれば1・2Q、9月入学者であれば3・4Q)に履修申告できる文系教養科目は400番台のみです。500番台文系教養科目は、入学半年してから(4月入学者であれば入学した年の3・4Qから、9月入学者であれば入学した翌年の1・2Qから)履修可能となります。