本講義では,経済学という学問への導入として,経済学の成り立ちについて学びます。一口に経済学といっても多様であり,全体をカバーすることはできませんが,すべての経済学のおおもととなっている古典派経済学について,その形成と概要を講義します。その後,「経済学B」「経済学C」で学ぶマルクス経済学の形成と発展について講義します。
本講義のねらいは,経済学の研究史を学ぶことで,なぜ経済学が,物理学などの自然科学と異なり,多様にならざるを得なかったのか,その経緯を理解することにあります。それは,現実の社会が多様であらざるを得ないことを反映しています。"
1) 経済社会のしくみを考えるための知的系譜について身につける。
2) 資本主義のしくみを体系的に捉え,様々な諸現象を関連づけて考える思考力を養う。
資本主義,重商主義,重農主義,古典派経済学,マルクス
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
配布資料をもとに講義します。受講生には毎回コメントペーパーの記入を求め,講義中に質問・コメントに回答します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | はじめに | 講義の概要および進め方,教科書はじめに |
第2回 | 重商主義と重農主義 | 教科書第1,2章 |
第3回 | 古典派経済学(1):A. スミス | 教科書第3章の1,2 |
第4回 | 古典派経済学(2):D. リカードウ | 教科書第3章の3,4 |
第5回 | K. マルクスの資本主義論 | 教科書第6章の1,2 |
第6回 | マルクス経済学の展開 | 教科書第6章の3,4 |
第7回 | まとめ,期末試験 | 経済学のこれからについて,期末試験 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
伊藤誠『経済学からなにを学ぶか:その500年の歩み』平凡社新書,2015年
講義中に指示する
コメントペーパー,小テスト:30%,期末試験:70%
特になし