2021年度 教養特論:障害学   Special Lecture: Disability Studies

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開講元
文系教養科目
担当教員名
木下 知威 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W241)  
クラス
-
科目コード
LAH.S114
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

この講義は、教育学、美術、文学、工学、歴史などの専門領域を包括しながら「身体障害」を再考します。そこで、身体障害に深く関わるテーマをいくつか設定します。
身体障害とは何でしょうか。まず、この視点から考えていきます。その上で、手話や点字、補聴器や車椅子などの支援技術、映画や社会運動から介助における身体表現など幅広いテーマを設定し、全体で議論をしていきます。この講義は教養科目であることから、平易な言葉での解説を行います。
受講者には設定されたテーマについて、グループで議論してもらうため、積極的な参加が望まれます。なお、担当教員はろう者(※)なので、手話通訳、音声認識アプリ、筆談、タイピングなどの幅広い視覚的なコミュニケーション方法を用います。みなさんにとって、この講義は新たなコミュニケーションのモードを習得する絶好の機会になるでしょう。
講義のねらいは、身体障害についての教養と思考の軸をつくっていくことです。

※ろう者:生来あるいは幼少期から耳の聞こえないものであり、手話を主要な言語とするもの。

到達目標

1)身体障害の概念と理論を理解する。
2)身体障害に関する幅広い視点を獲得することで、身体障害について自らの言葉で分析し、解説することができる。
3)他者との対話を通じて、身体を多角的にとらえることができ、他者と尊重しあうことができる。
4)自身の興味・関心について、身体障害も含めた解説をすることができる。

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
ろう者としての経験に基づきながら、身体障害全体にアプローチしながら進められる。

キーワード

身体、弱さ、多様性と異文化、歴史、美術

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

それぞれの回において、講義とディスカッションを組み合わせて進める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション:障害とは何か 講義のねらいを把握する。身体障害をめぐる学問について概観することができる。
第2回 身体障害と知覚・科学技術 身体論の基礎に基づいて身体障害について解説することができる。
第3回 身体障害と歴史 歴史における身体障害者の状況について対話することができる。
第4回 身体障害と社会 社会における身体障害者の状況について対話することができる。
第5回 身体障害と文学 文学における身体障害者の表現について対話することができる。
第6回 身体障害と芸術表現 芸術表現における身体障害者について対話することができる。
第7回 身体障害と映画・映像 映画・映像における身体障害者について対話することができる。
第8回 障害とは何か 講義の総括。課題についてピアレビューし、討議する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,配布資料の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね50分を目安に行うこと。

教科書

指定しない。画像・映像などを鑑賞したり、配付資料を検討しながら、学習します。

参考書、講義資料等

必要な資料についてはウェブ上で配布します。

成績評価の基準及び方法

グループでの討議:40%
レポート:60%

関連する科目

  • LAH.H102 : 芸術A
  • LAH.H202 : 芸術B
  • LAH.H302 : 芸術C
  • LAH.H113 : 表象文化論A
  • LAH.H215 : 表象文化論B
  • LAH.H314 : 表象文化論C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

障害に関する知識・経験を問いません。

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