本講義は経済学の理論を使って、21世紀の日本の課題を説明します。
本講義の狙いは現実に起きている現象、たとえば、日独仏のマイナスないしゼロ金利、そしてグローバリゼーションの意図などを理解することです。
本講義によって、履修者は以下の能力を習得することができます。
1)ゼロ金利の意味
2)利子と利潤の違い
3)米中新冷戦の背景
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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内閣府の経済財政分析担当の内閣府大臣官房審議官として、日本経済を分析、その成果を「月例経済報告」や「経済財政白書」として公表。 |
資本、利子、貯蓄、蒐集、国民国家と帝国
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の前半で,復習を兼ねて前回の演習問題の解答を解説します。講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。各回の学習目標をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 「蒐集」の概念について―「蒐集」は救済である | 「蒐集」は秩序維持のために行われる |
第2回 | 貯蓄と投資についてー貯蓄は救済である | 現在を楽しむか、将来に備えるか |
第3回 | 利潤と利子の相違について | 恒常性と偶然性 |
第4回 | ゼロ金利の意味 | なぜ過剰貯蓄になるのか |
第5回 | グローバリゼーションと帝国の関係 | グローバリゼーションとインターナショナリゼーションの違いー帝国と国民国家 |
第6回 | 債権国と債務国の関係 | 米中新冷戦の背景 |
第7回 | 期末レポートについて | まとめと質問 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
なし
授業で使う論文はPDFで配布
受講態度(50%)と期末レポート(50%)
なし