2021年度 法学(憲法)C   Law (Constitutional Law) C

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開講元
文系教養科目
担当教員名
上田 宏和 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
-
科目コード
LAH.S301
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2021年8月23日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

この講義では、まず、憲法の背景にある立憲主義の理念とその歴史について解説する。そのうえで、具体的な人権問題や統治の基本的な仕組みに即して、立憲主義の理念がどのように活かされているのかを説明する。
憲法の基本原理をおおむね理解した上で、身の周りで生じるさまざまな憲法問題を自分自身で考える力を涵養することをねらいとする。

到達目標

立憲主義の理念と歴史について説明することができる。
基本的人権がなぜ憲法で保障されているのかについて、人権の歴史や意義に即して説明することができる。
統治機構の基本的な仕組みについて、それぞれの国家機関がなぜ存在し、どのような権能を持っているのかについて、単なる暗記にとどまることなく説明できる。

キーワード

憲法、立憲主義、基本的人権、権力分立、法の支配

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義の前半では、それぞれの項目の基本的な知識を説明します。そのうえで、憲法が日常生活にどのようにかかわっているかについて、現在生じている問題をとりあげながら解説します。
受講確認についてはGoogle formによる課題提出をもって行います。Google formの提出がなければ動画を視聴したとしても未受講になってしまいますので気をつけてください。

本講義は次のとおり5日間の集中講義形式(オンデマンド型)で行います。
**5-6限は昼時間帯(12:35~14:15)
2月14日(月):第1回《1-2限》、第2回《3-4限》、第3回《5-6限**(昼時間帯12:35~14:15)》
2月15日(火):第4回《1-2限》、第5回《3-4限》、第6回《5-6限》
2月16日(水):第7回《1-2限》、第8回《3-4限》、第9回《5-6限》
2月17日(木):第10回《1-2限》、第11回《3-4限》、第12回《5-6限》
2月18日(金):第13回《1-2限》、第14回《3-4限》

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 憲法とは何か、立憲主義とは何か 立憲主義の意義と歴史を理解する
第2回 日本憲法史 日本の憲法史について理解する
第3回 国民主権と象徴天皇制 主権とは何か、象徴天皇制とは何かについて理解する
第4回 平和主義 平和主義の考え方について理解する
第5回 基本的人権の原理 基本的人権の歴史、観念、類型、主体を理解する
第6回 基本的人権の限界 公共の福祉、憲法の私人間適用について理解する
第7回 包括的基本権と平等原則 幸福追求権と法の下の平等について理解する
第8回 精神的自由 思想・良心の自由、信教の自由、表現の自由、学問の自由について理解する
第9回 経済的自由 職業選択の自由、財産権について理解する
第10回 人身の自由 人身の自由について理解する
第11回 社会権 生存権、教育を受ける権利、労働基本権について理解する
第12回 権力分立、国会 権力分立がなぜ必要なのか、国会の役割、権能について理解する
第13回 内閣 行政権の意義や役割について理解する
第14回 裁判所 裁判とは何か、裁判所が判断できないこととは何か、公権力の誤りをどのようにチェックするのかについて理解する

教科書

特定の教科書は指定しないが、予・復習のために一冊以上は手元においてもらいたい。差し当たり以下の参考文献を紹介する。詳しくは教場で指示する。

参考書、講義資料等

芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法〔第7版〕』(2019年、岩波書店)
川岸令和・遠藤美奈・君塚正臣・藤井樹也・高橋義人『憲法〔第4版〕』(2016年、青林書院)
君塚正臣編『ベーシックテキスト憲法〔第3版〕』(2017年、法律文化社)
君塚正臣編『大学生のための憲法』(2018年、法律文化社)
長谷部恭男『憲法〔第7版〕』(2018年、新世社)

成績評価の基準及び方法

期末レポート(80%)、Google formによる課題(20%)

関連する科目

  • LAH.S101 : 法学(憲法)A
  • LAH.S201 : 法学(憲法)B
  • LAH.S102 : 法学(民事法)A
  • LAH.S107 : 社会学A
  • LAH.S207 : 社会学B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

憲法に興味があること。

その他

憲法の基本的な知識はあっても、条文を読むと難しいことが書いてあってわかりにくいと思う人もいるかもしれません。
しかし、実社会では毎日のように憲法に関わる問題が取り上げられていて、実は身近なものです。新聞やニュースなどに触れて、「これは憲法に関係する問題ではないか?」と考えてみてください。

この科目は、人数超過の場合には抽選を実施します。初回の授業に必ず出席するようにしてください。

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