この授業では、性、身体、欲望の規範的なあり方を問うクィア・スタディーズの基礎的な知識について学び、普段の生活の中で「あたりまえ」のようにして触れているジェンダー、セクシュアリティをめぐる様々な事象を批判的に分析するための視座を身につけます。
1、クィア・スタディーズについての基礎的な知識を身につける。
2、普段から何気なく触れている社会現象や表象を批判的に読み解く力を養う。
フェミニズム、クィア・スタディーズ
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で進めます。毎回のコメント提出が必要です。
本講義は、次の通り、5日間の集中講義の形式で行います。
2月18日(火)~22日(土)(5-6限、7-8限、9-10限)
講義室は大岡山キャンパス西9号館7階716号室。
(716号室は、西9号館2階の円形自動ドア側から入った場合、奥の建物にある。靴を脱いで入る講義室。)
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション クィア・スタディーズ(1) | |
第2回 | クィア・スタディーズ(2) | ジェンダーやセクシュアリティについての知識を身につける。 |
第3回 | クィア・スタディーズ(3) | クィア・スタディーズについて知識を身につける。 |
第4回 | クィア・スタディーズ(4) | マシュー・ウォーチャス監督「パレードへようこそ」(2014)をとりあげる。 |
第5回 | クィア・スタディーズ(5) | ネオリベラリズムとクィア・ポリティクスの関係について理解する。 |
第6回 | クィア・スタディーズ(6) | SOGIなどの近年のキーワードについて理解する。 |
第7回 | トランスジェンダーと性同一性障害 | トランスジェンダーと性同一性障害の概念について理解する。 |
第8回 | トランスジェンダーとシスジェンダー | トランスジェンダーとシスジェンダーという概念を中心に性別二元論やジェンダー規範について問う視座について理解する。 |
第9回 | トランスフォビアに抗って | 「ボーイズ・ドント・クライ」(キンバリー・ピアーズ監督、1999)など |
第10回 | フェミニズム(1) | フェミニズムの歴史について学ぶ。 |
第11回 | フェミニズム(2) | フェミニズムの多様性について学びます。 |
第12回 | フェミニズム(3) | 「軽い男じゃないのよ」(エレノア・ポートリアット監督、2018) |
第13回 | 生命をめぐる倫理(1) | 優生思想、優生保護法の歴史について理解する。 |
第14回 | 生命をめぐる倫理(2) | 映画「ガタカ」(1997)を通して、生命をめぐる倫理について理解する。 |
第15回 | トラウマとジェンダー | トラウマとジェンダーの関係について理解する。 |
毎回、プリントを配布します。
河口和也『クイア・スタディーズ』岩波書店、2003。
ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学』堀田碧訳、新水社、2003。
竹村和子編『〝ポスト〟フェミニズム』作品社、2003。
高橋準『ジェンダー学への道案内 四訂版』北樹出版、2014〔2006〕。
森山至貴『LGBTを読みとくークィア・スタディーズ入門ー』ちくま新書、2017。
河口和也・風間孝編著『教養のためのセクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社、2018。
最終レポート55点、コメントカード(3点×15回=45点)で総合的に評価します。
人種、民族、ジェンダー、セクシュアリティなどに関して差別的な発言が繰り返しあった場合、受講を認めない。