本年度はアメリカ合衆国にテーマを絞り、大統領選挙の歴史や仕組みを中心にアメリカ政治の基本を学ぶほか、国際情勢に対応する戦略や外交の流れと現在のアメリカ外交・安保政策の概要を明らかにする。さらに、ヒスパニック(中南米系)の人口増で変貌する社会や外国人を広範に受け入れるアメリカ社会の寛容さ、開放性にも理解を進める。これらの学習と講義の際の議論を基に、現在のアメリカに対する包括的な認識を深める。
歴史を踏まえて現在のアメリカ政治、外交の流れを理解し、特に16年大統領選後のアメリカを展望する知力、判断力を養う。「衰退する大国」なのか否かについて、一定の結論を出すことを目指すと同時に、日本社会が学べる要素は何かも考察する。
戦略 外交 広い視野 開放社会 活力
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回のテーマに沿って、教員の通信社ワシントン特派員(支局長)経験を基に概要を説明し、学生からの質問や意見を受けて、さらに内容を深める。出席を重視し、毎回出席を取る。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 大統領選の仕組みと歴史。アメリカ的民主主義とは何か | 各回の授業で指示する。 |
第2回 | 2016年大統領選でのトランプ氏勝利の持つ意味 | |
第3回 | 戦後のアメリカ外交と安保政策及び宇宙戦略 | |
第4回 | 「新冷戦」―アメリカは中ロとどう対峙するのか | |
第5回 | ヒスパニック急増で変わる社会―国家分裂の危機は? | |
第6回 | 開放社会の魅力―アメリカでの学校教育 | |
第7回 | アジア・太平洋とアメリカ―日米同盟の現在と将来 | |
第8回 | 新時代のアメリカ―トランプ政権の政策研究 |
『大統領でたどるアメリカの歴史』明石和康著、岩波書店
適宜指示する。資料は教員が作成
毎回の授業でのディスカッション(30%)及びレポート提出(50%)で判断。授業への参加を重視(20%)。試験は行わない。
特になし