2018年度 統計学B   Statistics B

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
文系教養科目
担当教員名
平野 敏弘 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W933)  木1-2(W933)  
クラス
-
科目コード
LAH.T201
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本講義では,実際に観測された標本に基づいてデータの背後にある母集団の情報を引き出す「推測統計学」を中心に統計学の基礎を学ぶ.講義内容には,記述統計・確率・確率分布(二項分布,正規分布等)・推定・仮説検定・回帰分析などが含まれる.これらは数理統計学,機械学習,計量経済学などを学習する際の基本的な知識となる.
本講義のねらいは,確率分布に基づいたモデルを用いて推定・仮説検定といった統計的推測を行うことで,データを生み出した背後の構造を推論できるようになることにある.

到達目標

本講義の履修を通じて,履修者は以下の知識と能力を修得する.
1)記述統計,確率分布,推定,仮説検定,回帰分析といった統計学の基礎を理解する.
2)実際のデータに対して,基本的な推定・仮説検定ができるようになる.

キーワード

記述統計,推測統計,確率分布,標本抽出,推定,仮説検定,回帰分析

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

教科書に基づいた資料を用いて,統計学の基礎と計算方法を講義する.講義内容の理解を深めるため,講義中に例題を解く時間を設ける.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 統計学とその役割 統計学とはどのような学問であるかについて理解する.
第2回 記述統計学1 平均値・メディアン・モードの性質を理解する.
第3回 記述統計学2 分散・標準偏差・相関係数の性質を理解する.
第4回 確率と確率変数 確率の計算と確率変数を理解する.
第5回 期待値・分散・共分散 確率変数の期待値・分散・共分散の性質を理解する.
第6回 確率分布 二項分布・正規分布などの代表的な確率分布を理解する.
第7回 無作為標本と標本分布1 推測統計の考え方を修得する.また,標本平均の性質と大数の法則・中心極限定理を理解する.
第8回 無作為標本と標本分布2 標本分散の性質や代表的な標本分布であるカイ2乗分布・t分布・F分布を理解する.
第9回 点推定とその性質 不偏性・一致性・漸近正規性といった推定量が満たすべき性質を理解する.また,最尤法を用いて推定量を導出できるようになる.
第10回 仮説検定の考え方 仮説検定の基本的な用語と考え方を修得する.
第11回 代表的な仮説検定 様々な状況における代表的な仮説検定を計算できるようになる.
第12回 検定統計量の導出と評価 尤度比検定とネイマンピアソンの補題を理解する.
第13回 区間推定 代表的な信頼区間を計算できるようになる.また,区間推定と仮説検定の関係を理解する.
第14回 回帰分析 線形回帰モデルの係数を最小2乗法により推定できるようになる.
第15回 分散分析 1元配置・2元配置の分散分析を計算できるようになる.

教科書

久保川達也・国友直人(2016). 『統計学』.東京大学出版会.

参考書、講義資料等

久保川達也(2017).『現代数理統計学の基礎』.共立出版.
宮川雅巳(1998).『統計技法』.共立出版.

成績評価の基準及び方法

講義中に学習した統計学の基礎と計算方法の理解度を評価する.成績評価は
レポート課題:30%,期末試験:70%
とする.

関連する科目

  • LAH.T101 : 統計学A
  • LAH.T301 : 統計学C

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

このページのトップへ