2017年度 文系エッセンス19:死生学と宗教   Essence of Humanities and Social Sciences19:Life and Death Study and Religion

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開講元
文系教養科目
担当教員名
葛西 賢太 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(B226)  
クラス
-
科目コード
LAH.S419
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
2017年11月15日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

死生学とは、宗教および宗教学の文化資源を受けつぎつつ、特定宗教の立場にしばられずに、死のあり方や、死者を記憶に留める生のあり方を比較検討する学問である。 哲学的思索のみならず自身の生き方も確認する一助となることを目指す。 宗教を理解するうえでの基本的な概念に死生学的な観点から言及しつつ、グループ討議を通して、私たちが持っている死生をめぐる価値観を共有する作業を行う。

到達目標

人間が避けることのできない死という課題について、先人たちがどのように考えてきたか、現代人がどのように取り組んでいるかを学ぶことができる。特定宗教の立場に立たずに、自分自身の死生観について、各自の文化的背景や人類の知的遺産に位置づけて説明し、他の死生観を理解することができる。

キーワード

死生学、死生観、グリーフケア、宗教学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講師が課題を提示し、それについての先人の考察・模索を紹介する。課題ごとにグループでの話し合いを行い、他の参加学生の考え方を理解し、自分自身の考えを再発見する。
初回に授業の計画や進め方、成績基準等について説明するので、初回のオリエンテーションに出席し、その内容をよく確認すること。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション、グループワークの進め方 講師によるオリエンテーションスライドを事前にOCW-iで配布するので、初回参加前に目を通してくること。
第2回 死にゆく人は死を怖れるが、医療者も死を怖れる はしがき+第1-2章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第3回 自分に近づく死に対する反応(否認と孤立、怒り) テキスト3-4章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第4回 自分に近づく死に対する反応(取引、抑鬱) テキスト5-6章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第5回 自分に近づく死に対する反応(受容、希望) テキスト7-8章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第6回 家族および患者の思い テキスト9-10章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第7回 医療者はどう関わるか テキスト11-12章を読み、主要な論点を確認し、自分の意見をメモにして講義参加。
第8回 理解度確認プレゼンテーション 自分自身の経験や関心に引きつけて、どれか一章を選び、論評する

教科書

キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』中公文庫

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

1-7回目に講義終了後に提出するコメント(35%)、 最終日のグループプレゼンテーション(20%)、 教科書の書評2000字+レポート3000字(45%)。 欠席は10%減点/回、三度以上欠席したものには単位を与えない。

関連する科目

  • 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

長文のテキストを毎週読んでいくので、了承して参加願いたい。

オフィスアワー

水曜1-2限(メールにて事前予約必要)

その他

講義およびディスカッションは日本語で行う。

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