受講生は,担当教員と協議して決定した意思決定論に関する課題に取り組む。文献等の調査を通じて課題に関連する事項の理解を深め,討論などを通じて問題を明確化し,解決を図る。課題に取り組むこれらの過程において,それまで学修してきた様々な科目によって身に付けた専門知識及び周辺の基礎知識等を活用して問題を解決する手法を身に付ける。また,データの取得,取得したデータの解析とその考察といった手法に習熟するとともに,複眼的に事物を観る力を養成するする。さらに,得られた成果をまとめて報告書を作成し,発表・討論を行う。
融合系ゼミは,学生個々が特定の課題に取り組む研究室教育の中核をなすものであり,体系的カリキュラムに基づくコースワークと相互補完の関係にある。課題に取り組むことにより,意思決定論に関する専門力の向上とともに,新たな課題・問題を発見・設定する力,未解決の問題を解決に導く力など,社会で必要とされる総合的な開発力を身につけることが期待される。
この融合系ゼミを履修することにより,次の能力を修得する。
1)意思決定論における専門知識を課題解決に応用する力
2)意思決定論以外の専門分野の基礎を自ら学び,課題解決につなげる力
3)意思決定論における未解決の課題について,社会における課題の位置付けを理解し,課題解決が社会にもたらす影響を判断し,解決にあたる力
4)論理的説明能力を身に付け,議論を展開し,文書にまとめる力
5)自立した一人の研究者としての意識をもち,他者との議論において意思疎通を図るために必要な知識と説明能力
意思決定論,発表,課題解決,文献調査,論理的説明能力
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
担当教員の研究室で行い,実施計画は教員と学生が協議して決定する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ・ 課題への取り組み方に関わる担当教員によるガイダンス ・ 課題の方向性について討論 ・ 課題の決定 ・ 課題への取り組み ・ 課題に関する文献調査 ・ 課題への取り組みの中間報告 ・ 成果のとりまとめ ・ 報告書の執筆 ・ 発表資料の作成,担当教員による発表指導 ・ 成果報告 | 担当教員の指示に従う |
必要に応じて指定する。
必要に応じて指定する。
課題への取り組みについてのサマリーレポート(40%)、報告書(30%)、報告会での発表(30%)による。
意思決定問題への興味があることが望ましい。
猪原健弘(いのはらたけひろ)、inohara.t.aa@m.titech.ac.jp
メールで事前予約すること。担当教員の居室は西9号館8階813号室。