この授業では、19世紀後半以降どのように科学と技術が融合して科学技術となったかを議論し、科学技術とは何かを明らかにする。また、20世紀の産業社会がどのように歴史的に形成されたかを知ることで、21世紀の科学技術のあるべき姿を考える基礎を得る。
1)科学、技術、科学技術という言葉の違いについての概要を自分の言葉で述べられるようにする。
2)産業革命の社会と大量生産・大量消費の社会の違いの概要を自分の言葉で述べられるようにする。
3)21世紀の科学技術のあるべき姿について、自分なりの意見を根拠を持って述べられるようにする。
科学、技術、科学技術、産業革命、ロンドン万国博覧会、アメリカンシステム、フォードシステム、企業内研究所、国立研究機関
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
授業の最初に前回のコメントシートでの疑問等を説明し、これに続いて講義を行う。質疑の後、コメントシートの作成を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 科学技術と産業社会 | この科目を登録するかの決定 |
第2回 | 産業革命1 | 産業革命と繊維機械 |
第3回 | 産業革命2 | 産業革命における水車と蒸気機関の役割の理解 |
第4回 | ロンドン万国博覧会1851年 | ロンドン万博とイギリス産業の危機 |
第5回 | アメリカンシステムの誕生 | アメリカンシステムとは何か |
第6回 | 鋼鉄の時代 | 産業革命と鋼鉄の関係 |
第7回 | アメリカンドリームと技術 | エディソンやカーネギーの貢献 |
第8回 | 大量生産 | フォードシステムとは何か |
第9回 | 大量殺戮と技術 | 大量生産と社会の変化 |
第10回 | 科学的管理法 | テイラーシステム |
第11回 | 科学・技術から科学技術へ | 科学に基礎を置く技術とは何か |
第12回 | エンジニアの時代 | 企業内の科学者 |
第13回 | 国家と科学技術 | 大学の科学研究や国立研究機関の登場 |
第14回 | 冷戦からリニアモデルへ | ブッシュモデル |
第15回 | 科学技術とは | 授業の流れの理解 |
中島秀人『社会の中の科学』、日本放送出版協会
参考文献については、教科書の参考文献を見ること。
期末試験70%、授業の終わりに作成するコメントシート30%
高校の世界史の基本知識
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