本講義では、 社会シミュレーションIに引き続き、エージェントベースシミュレーションの講義・演習を行い、技術経営の分析において有用となる技術を習得する。
技術経営における様々な現象を理解するためには、現象をそのまま捉えて、つじつまの合うように説明するというのでは無く、その背後にある法則性や原理を見極める必要がある。そのためには社会シミュレーションは有用な分析ツールである。本講座では社会シミュレーションの分析の方法論を演習を通して学ぶことで、分析のための基礎知識の習得をする。そして、この分析手法を通じて経営やビジネスの背後にある原理や法則性を見極める習慣をつけることを目標とする。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 事象間の相互関係をプログラムや数式によってモデル化する力
2) モデルから前提条件に応じた解を導出する力
3) 得られた解を現実を照らし合わせながら適切に解釈する
エージェントベースシミュレーション
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回講義と演習を行う。講義時間内に終わらない演習は各自で行うこと。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション:エージントベースシミュレーション(ABM)について シェリングの分居モデル | 社会シミュレーションとは何かを説明 シェリングの分居モデルの紹介と演習 |
第2回 | シェリングの分居モデル | シェリングの分居モデルの紹介と演習 |
第3回 | 協力の進化のシミュレーション:社会ネットワーク | シェリングの分居モデルの演習 |
第4回 | 協力の進化のシミュレーション:評判 | 協力の進化モデルの紹介と演習 |
第5回 | 文化伝播のシミュレーション | 文化伝播モデルの演習 |
第6回 | 意見動態のモデル | 意見動態モデルを学んで演習する |
第7回 | Group discussion | グループで議論をする |
第8回 | group presentation | グループの課題を発表する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
指定しない
指定しない
レポート(100%)
社会シミュレーション I を受講すること