21世紀には、知識主導型経済への移行に伴い、競争力の根源は生産性の向上ではなく、創造性、差別化とイノベーションにシフトしている。 全てのセクターにおいてミクロからマクロレベルでイノベーションを興すことが必要である。企業におけるイノベーション創生にはその基盤となる国全体としてのシステム、およびセクターのイノベーションシステムが大きく影響する。
セクターイノベーションシステム及び、ナショナルイノベーションシステムに関した諸概念について論じる。企業、セクター、国家のレベルにおける技術戦略に関する課題について論じる。また、現状の世界をめぐる環境を踏まえ、情報通信分野、ロボット、移動体通信、ナノテクノロジーやハイテクセクター等におけるイノベーションシステムについて解説する。
イノベーションの重要な基盤となるナショナルイノベーションシステムとセクターイノベーションシステムの全般的、基本的知識を習得し、国家レベルとセクターレベルのイノベーションシステムを分析するための手法を習得する。具体的にはイノベーションモデル、科学や技術システム、技術の普及課程、イノベーションネットワーク、産学連携、分野別イノベーションモデル、米国型モデル、英国、スウェーデン型モデル、EUモデル、発展途上国型モデル等について学習する。
セクターイノベーションシステム、戦略、 イノベーションネットワーク、ナショナルイノベーションシステム、技術システム
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
Q3とQ4から成る。 学生はアクティブラーニングにより学習する。 チームプレゼンテーション、小テストや、小論文、ディスカッションを通して学習する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション | コースの目的や構成について解説する |
第2回 | 科学、技術、技術コンバージェンス、イノベーション、進化経済学、Society 5.0 | コースに関連した諸概念や理論について理解する |
第3回 | 主な技術軌跡とオープンイノベーション、製品ライフサイクル | 主な技術軌跡とオープンイノベーション、製品ライフサイクル |
第4回 | 公的研究機関がいかに産業界を支援するのか。(P. Intarakumnerd, GRIPS) | ドイツや台湾、日本の事例を元に公的研究機関がいかに産業界を支援するのかについて理解する情ドイツや台湾、日本の事例を元に公的研究機関がいかに産業界を支援するのかについて理解する |
第5回 | 技術普及、情報通信技術の普及、小テスト | 情報通信技術の普及について学習し、小テストを行う |
第6回 | グローバルイノベーションチェーンにおけるスウェーデンの多国籍企業およびのイノベーション政策(L. Stenberg, VINNOVA) | グローバルイノベーションチェーンにおける多国籍企業およびスウェーデンのイノベーション政策について理解する。(L. Stenberg, VINNOVA) |
第7回 | トロンのケース | イノベーションネットワークの事例としてTRONについて学習する |
第8回 | グループプレゼンテーション | グループプレゼンテーション |
無し
講義資料や文献は配布する
小テスト(10%)、チームプレゼンテーション(40%)、小論文(40%)、クラスでの発言(10%)
経済や経営の知識は必要ではない
英語のコースである。積極的に発言することが望ましい