2017年度 先端技術とイノベーション II   Leading-Edge Technology and Innovation II

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開講元
技術経営専門職学位課程
担当教員名
仙石 愼太郎  中丸 麻由子 
授業形態
演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木11-12(W931)  
クラス
-
科目コード
TIM.D511
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
2017年8月3日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

科学技術の先端分野における研究開発やイノベーションについて講義する。
また、研究テーマの発見や発明・イノベーションのプロセスについても学ぶ。先端分野については、物性物理・応用化学・機械物理・生産工学・ロボット工学・電子物理・電気電子・バイオテクノロジー・ナノテクノロジー・情報環境・計算工学、自然科学等の分野から、毎年5~6分野のローテーションで紹介する。この講義は特定分野の学生を対象とせず、専門外の学生にも分かりやすく解説する。

到達目標

先端科学技術に関する最新の研究開発の動向,事業化するための考え方等を習得する。

キーワード

先端科学、先端技術、研究開発、イノベーション

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

第1回のイントロダクションで講義の概要を紹介する。第2回以降は、各分野の研究者によるオムニバス形式の講義を、1人2回で実施する。第8回のグループ討議と発表会で全体を総括する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション
第2回 危機にある沿岸生態系,その重要性と脆弱性 -サンゴ礁生態系を中心として 地球上に存在するさまざまな生態系には,温暖化に代表される地球規模のストレス要因に,さまざまな人為的な要因によるローカルなストレス要因が重なる形で複合的に作用しており,その生態系の劣化の進行が顕著になりつつある.沿岸生態系は,陸域と海域の接合域に位置し,生物多様性や基礎生産が極めて高く,人間・社会に様々な恩恵(生態系サービス)をもたらしているが,陸域と接しているがゆえに様々な人間活動の影響を直接受けやすく,地球温暖化に伴う海面・海水温上昇や海洋酸性化,台風の巨大化といった外洋側からの影響も大きく受けている.特に,サンゴ礁生態系は,陸上の熱帯雨林に相当するほど多様性が高い豊かな生態系だが,上記の複合的な環境ストレスの影響を最も鋭敏に受けやすい系であり,実際,生態系の劣化が世界的に進行している.本講義では,サンゴ礁生態系を中心とした沿岸生態系の特徴と重要性を概観するとともに,このような危機的な生態系劣化の現状とそれをもたらしている複合的な原因構造の実態について述べる.
第3回 「社会-生態統合系」フレームから見た沿岸生態系保全・再生に向けての基本戦略 危機的な状況にある沿岸生態系の保全・再生に向けての鍵は,人間・社会の側にある.それは人間・社会が,生態系サービスを受ける主体,生態系への様々な環境負荷をもたらす主体,劣化した生態系を復元する行動主体,といった多面的な側面を有するからである.したがって,人間・社会を広義の生態系の中に陽に組み込んだ「社会-生態統合系(Socio-Ecological System;SES)」のフレームに基づいて,問題構造の把握と,保全・再生に向けての戦略を具体化していく必要がある.その意味で,生態系の保全・再生に向けての取り組みは,自然科学・社会科学の枠を超えた多分野統合型,かつ行政や民間団体等を含んだ他セクター連携型の,問題解決志向の強い超学際的スキームに基づく必要がある.本広義では,そのような観点からの保全・再生の基本理念のあり方を示すとともに,それに基づく保全・再生に向けて具体的な戦略論について講述する.
第4回 画像処理/コンピュータビジョン(第1回)
第5回 画像処理/コンピュータビジョン(第2回)
第6回 GPU のスパコンへの導入
第7回 TSUBAME による大規模コンピュータシミュレーション
第8回 まとめと討論 各講義の振り返り

教科書

各講義で、適宜、資料を配布する。

参考書、講義資料等

特になし。

成績評価の基準及び方法

出席、議論への貢献、及び発表をもとに評価する。詳細は第01回の講義で解説する。

関連する科目

  • TIM.D510 : 先端技術とイノベーション I

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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