本講義では技術史分野の文献講読を通じて,情報技術の歴史について理解を深めることを目標とする.本年度は標準規格の歴史(例えばTCP/IP)という切り口から電信からインターネットに至るまでの通信技術史を論じた定評ある歴史書として, Andrew L. Russell, Open Standards in the Digital Age (Cambridge, U.K.: Cambridge University Press, 2014) をとりあげる.本講義は以下の二点を狙いとする.
(1)情報技術史の理解を深める.
(2)技術史の事例を通じて,歴史的な思考法や研究アプローチを学ぶ.
(1)情報技術を歴史的な立場から理解する
(2)歴史的な思考法や研究アプローチを学ぶ
技術史, 情報技術,インターネット,標準規格
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
古典的な文献講読スタイルで授業をすすめる.受講者は最低でも一回は発表を担当し,担当箇所について発表することが求められる.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション | 課題図書序章 |
第2回 | 第二章,第三章 | 該当箇所を読んでくること |
第3回 | 第四章 | 該当箇所を読んでくること |
第4回 | 第五章 | 該当箇所を読んでくること |
第5回 | 第六章 | 該当箇所を読んでくること |
第6回 | 第七章 | 該当箇所を読んでくること |
第7回 | 第八章,結論 | 該当箇所を読んでくること |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
Andrew L. Russell, Open Standards in the Digital Age (Cambridge, U.K.: Cambridge University Press, 2014)
喜多千草『インターネットの思想史』(青土社, 2003)
喜多千草『起源のインターネット』(青土社, 2005)
ジャネット・アバテ『インターネットをつくる―柔らかな技術の社会史』(北海道大学出版会,2002)
橋本毅彦『「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》』(講談社,2015)
その他,講義中に指示する.
発表担当(50%),最終レポート(50%)
とくになし