2024年度 政治・法律・行政分野方法論S1B   Graduate Methodologies in Politics, Law and Administration S1B

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開講元
社会・人間科学コース
担当教員名
中島 岳志 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木5-6(W9-201(W921))  
クラス
-
科目コード
SHS.P464
単位数
1
開講年度
2024年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2024年4月4日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

私は90年代から2000年代にかけて、合計3年間、インドでフィールドワークをしてきました。対象はRSS(民族奉仕団)という団体で、「ヒンドゥー・ナショナリズム」「ヒンドゥー原理主義」と言われる政治・文化・宗教運動を牽引しています。現在のインドは、RSSが下部組織として下支えするBJP(インド人民党)が政権与党を担っており、首相のナーレンドラ・モーディーもRSSと深いかかわりのある人物です。私はなぜ経済成長が著しい現代インドで、宗教右派の政治運動が拡大するかを調査し、研究してきました。この授業では、私自身のインドでのフィールドワーク体験を踏まえ、文化人類学・政治学・現代思想が探求してきた主体論や他者表象の問題を、理論と実践の両面からお話ししたいと思います。 

到達目標

フィールドワークという研究手法について、その基本的特徴・技法を理解する。他者表象の問題について、理解する。

キーワード

日常的実践、エージェンシー、抵抗、まなざし、サバルタン、オリエンタリズム

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

基本的に教員(中島)がレクチャーを行い、そのあと参加者でディスカッションを行います。レジュメ(もしくはスライド資料)を準備し、事前にお送りします。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 授業オリエンテーション 授業の進め方を理解する
第2回 エージェンシー・日常的実践・抵抗 行為主体性について理解する
第3回 まなざしと主体のポリティクス-観光人類学の視点から 他者のまなざしが、いかに文化の変容を促すかについて理解する。
第4回 政治と主体-デリーのスラムの事例から フィールドワークの事例を学ぶ
第5回 弱者の表象-サバルタン・スタディーズ サバルタン(抑圧されたもの)の表象について考える
第6回 文化・伝統の表象-オリエンタリズム論 エドワード・サイード「オリエンタリズム論」を理解する
第7回 まとめ これまでの授業で学んだことを振り返る

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

なし

成績評価の基準及び方法

毎回のコメント(30%)と期末レポート(70%)

関連する科目

  • 政治・法律・行政分野特論S1A
  • 政治・法律・行政分野特論S1B
  • 政治・法律・行政分野特論F1A
  • 政治・法律・行政分野特論F1B

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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