本講義では,経済成長と景気循環の理論および貨幣論を,環境危機と関連づけて論じます。
本講義のねらいは,近年環境危機との関連で注目を集めている脱成長論を,マルクス経済学の理論的観点から理解できるようになることです。
1) 経済成長を景気循環と関連づけて理解できるようになる。
2) 貨幣論を環境危機と関連づけて用いられるようになる。
3) 脱成長論を経済学的に理解できるようになる。
経済成長,脱成長,景気循環,恐慌,環境問題,エコロジー
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
配布資料をもとに講義します。受講生には毎回コメントペーパーの記入を求め,講義中に質問・コメントに回答します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | はじめに:資本主義と経済成長 | 参考書(1)165-180頁 |
第2回 | 経済成長と恐慌 | 参考書(1)253-270頁 |
第3回 | 環境危機の必然性 | 参考書(2)31-51頁 |
第4回 | 脱成長論 | 参考書(2)277-296頁 |
第5回 | 現代商品貨幣論 | 参考書(1)21-77頁 |
第6回 | エコロジー貨幣論 | 参考書(3) |
第7回 | まとめ,期末レポート | 以上の課題のまとめ |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
なし
1) 小幡道昭『経済原論:基礎と演習』東大出版会,2009年
2) 岡敏彦『環境経済学』岩波書店,2006年
3) 瀬尾崇「「貨幣の信用理論」の再構築に向けたエコロジー貨幣論からの示唆」『季刊経済研究』(大阪公立大学)第41巻第1-4号,2023年
コメントペーパー(30%),期末レポート(70%)
高い日本語の読み書き能力
ehara.k.ac [at] m.titech.ac.jp