放射線の人体への影響、測定法、リスクコミュニケーションなどについて、講義、実習、演習を通じて学ぶ。
放射線の人体影響のメカニズム、線量との関係などについて理解する。これに基づいて、低線量放射線のリスクについて住民とコミュニケーションができる。
放射線人体影響、リスクコミュニケーション
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義、実習、演習は量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で10日(今年度は令和2年3月9日-20日の予定)にわたって行われ、他大学等の学生とともに学ぶ。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義(各90分):(1)放射線防護概論、(2)放射線被ばく関連法令、(3)放射線生物学、(4)重粒子線がん治療、(5)放射線の人体影響、(6)低線量影響、(7)放射線防護体系、(8)国際機関と日本の役割、(9)チェルノブイリにおける放射線影響、(10)食品中放射性物質の基準の考え方、(11)原発事故の放射線影響、(12)放射線リスクの伝え方、(13)対応の実際〜放医研の経験〜、(14)甚大災害の心理的影響、(15)放射線管理概論、(16)被ばく事故例、(17)線量評価法、(18)内部被ばく線量の推定、(19)緊急被ばく医療、(20)低線量生物影響研究、(21)放射線の医学・産業利用、(22)トピックス 実習:(1)生物学実習1〜3(各180分)、(2)オートラジオグラフィー1,2(各90分)、(3)内部被ばく線量の推定(講義と合わせて180分)、(4)体表面汚染検査(90分) 演習:(1)リスクコミュニケーション1,2(各180分)、(2)まとめの討論(90分) | 各講義、実習、演習での指示に従うこと。 |
当日配布されるテキスト
「人体のメカニズムから学ぶ 放射線生物学」松本 義久編(メジカルビュー社)
量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で行われる「防護健康影響課程」の2週間のプログラムに原則全て出席した上で、レポートと講義・実習・演習のノートを提出し、これによって成績を評価する。
放射線生物学・医学(NCL.B401)を履修した上で履修することが望ましいが、必須とはしない。