エネルギーに関連する科学技術は深く社会に根ざしている。それは、エネルギーが1)生活に必須のものであり、2)エネルギーについての人々の考え方に多様性があり、エネルギー消費と生活の質との関係性は社会の構成員全体に開かれた問題だからである。従ってエネルギーに関連する科学者・技術者は自分たちと異なる背景を持つ人々との対話についての哲学を持たなければならない。このコースは、学生がエネルギービジネスへの様々な人々の参加のデザインを考えることを通じて異なる人々との対話の足場作りをするための基礎を提供する。
この集中講義はエネルギーと社会に関連する様々な知見を統合する洞察力を参加のデザインという考え方をもとに養うことを目的とする。なかでも本年は災害時における事業継続性の問題を取り上げる。弱者により多く配分されるという被害の不均衡性を乗り越えるための方策をリスクマネジメント、低消費エネルギーデバイス、地域創生をキーワードに酪農を例として案出することを目的とする。これにより学生は、災害と酪農の事業継続というミクロとマクロの問題を架橋する方法論を学ぶことができる。
中小企業における省エネとコスト削減の問題をとりあげる。これにより学生は地球規模の温暖化の問題と個別企業の事業継承の問題というマクロとミクロの問題を架橋する方法論を学ぶことができる
エネルギービジネス 参加のデザイン 災害被害 事業継続性 酪農
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回、エネルギーに関連した異なる分野の第一線で活躍する講師, あるいは問題の当事者を招き、講義とグループワークを行う。2クラス続きの授業で前半では、講師による講義によって考えるべき課題が与えられ、グループワークを通じて議論を深める。学生は、自分の知りたいこと、自分が考えるために必要なことを知るためには、どのような質問をし、どのように議論を運んでいったらいいのかについても講師とのやり取り、世話教員のファシリテーション(司会)を通じて学ぶ。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | エネルギービジネスにおける参加のデザイン、災害被害、事業継続、リスクマネジメント、スマート農業、低消費エネルギーデバイスを材料にエネルギービジネスをめぐる社会的な問題と市民参加等の話題について2コマ続きの授業を行う。 | 授業で教員が指示する。 |
特になし
教員が指示する。
授業中の課題ならびに宿題50%
最終レポート50%
特になし
msaijo[at]XXX.titech.ac.jp
2Q 前半(6月14~7月5日)金曜日 3-8時限を予定 7月5日は1-8時限を予定。