【講義の概要】
フーリエ解析や相関,振動診断における評価値など振動・音響の分析の基礎について解説し,実際の回転機械の振動や音響の計測について講義する.
【ねらい】
現実の機械装置の振動・音響計測による異状の検知や原因の分析に必要な基礎知識を習得する.
各種の振動・音響計測の手法に用いられるフーリエ変換や離散フーリエ変換の理論的基盤についての知識を深め,計測処理ならびに解析への応用力を高める
フーリエ変換,スペクトル,回転体の振動,振動診断,音響計測
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回演習を行い,次の講義までに宿題を提出する.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 複素数によるフーリエ級数展開 | 複素数によるフーリエ級数展開と負の周波数成分について理解する |
第2回 | 自己相関と相互相関 | 自己相関と相互相関について理解する |
第3回 | フーリエ変換とパワースペクトル | フーリエ変換とパワースペクトルについて理解する |
第4回 | クロススペクトルと伝達関数 | クロススペクトルと周波数伝達関数の関係について理解する |
第5回 | 振動診断(クルトーシス,クレストファクタ,スキューネス) | 振動診断に用いる評価値について理解する |
第6回 | 回転体の振動(次数比解析,ウォーターフォール図,同期平均加算) | 回転体の振動計測の基礎について理解する |
第7回 | 音の基礎(音圧,dB,周波数と音階・和音) | 音響計測の基礎について理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
講義資料はOCW-iで配布する
レポート 40%,演習 60%
なし
松村茂樹:matsumura.s.aa[at]m.titech.ac.jp