【概要】本講義では各種材料のミクロからマクロまでの幅広い性質について取り扱います。具体的には,材料の基本特性の評価法、材料強度、物質の結晶構造,転位、平衡状態図さらに実用的な鉄鋼材料、非鉄材料、非金属材料などについて講義する。
【ねらい】機械や構造物を製作する上で必要な材料の基本的性質について理解することは必須です。すなわち,各材料の持つ特性についての知識に基づいた材料の選択が機械を設計する上で必要となります。このような機械工学技術者に不可欠な材料に関する基礎的素養を習得させるのがねらいです。
機械や構造物を製作する上で必要な材料の基本的性質についての基礎知識を習得する。また,鉄鋼材料、非鉄金属,非金属材料などの各種材料の特徴について理解する。
結晶構造、金属、状態図、鉄鋼、非鉄金属、非金属材料
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
初歩的内容から高度な内容まで順を追って講義する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 第1章 材料と機械設計・ものづくり | なぜ機械工学に材料学が必要なのか |
第2回 | 第2章 材料の基本特性 | 材料の基本特性を理解しているか |
第3回 | 第3章 金属材料の基礎3.1-3.4節 (金属の結合、結晶構造、拡散) | 金属の結合、結晶構造、拡散について理解しているか |
第4回 | 第3章 金属材料の基礎3.1-3.4節 (金属の結合、結晶構造、拡散) | 金属の結合、結晶構造、拡散について理解しているか |
第5回 | 第3章 金属材料の基礎3.5節 (状態図) | 材料状態図を理解しているか |
第6回 | 第3章 金属材料の基礎3.5節 (状態図) | 材料状態図を理解しているか |
第7回 | 第3章 金属材料の基礎3.6節 (状態図と組織の関係) | 状態図を使って組織変化を計算することができる |
第8回 | 第3章 金属材料の基礎3.6節 (状態図と組織の関係) | 状態図を使って組織変化を計算することができる |
第9回 | 第4章 鉄鋼材料I:鉄鋼基礎 4.1-4.2節 (鉄鋼材料の製造法、熱処理) | 鉄鋼材料の製造法、熱処理法を理解しているか |
第10回 | 第4章 鉄鋼材料I:鉄鋼基礎 4.3-4.4節 (鉄鋼材料の熱処理、変態、まとめ) | 鉄鋼材料の熱処理法、変態を理解しているか |
第11回 | 第5章 鉄鋼材料II:構造用鋼 | 構造用鋼の特徴を理解しているか |
第12回 | 第6章 鉄鋼材料III:軸受鋼・工具鋼 第7章 鉄鋼材料IV:ステンレス鋼・高合金鋼 | 各種特殊鋼の特徴を理解しているか ステンレス鋼、高合金鋼の特徴を理解しているか |
第13回 | 第8章 非鉄金属材料I:アルミニウム 第9章 非鉄金属材料II:チタン、マグネシウム | 非鉄金属材料の特徴、利用方法を理解している |
第14回 | 第10章 非金属材料 | 非金属材料の特徴、利用方法を理解しているか |
第15回 | 第11章 機能性材料 第12章 機械材料の選び方 | 機能性材料の特徴、利用方法を理解する 機械材料の選び方を理解する |
機械材料・材料加工学、教科書シリーズ1 基礎機械材料、鈴村暁男・浅川基男著、培風館
特に指定しない
期末試験(約70%)とレポート・小テスト(約30%)にて評価する.
履修の条件を設けない