本講義では,地球環境問題からまちづくりの問題まで,土木・環境工学に課せられた様々な解決すべき課題を包括的に提示すると共に,最新の技術的・政策的・計画論的取組の内容について講述する.
これにより,土木・環境工学が安心・安全かつ持続可能な人間社会を築いていくための技術的・政策的方法論や計画の理念を考える学問体系であることを理解する.
・土木・環境工学が,取り扱う対象の全体像を俯瞰できる.
・土木・環境工学における,基本的な技術論,政策論,計画論を説明できる.
土木・環境工学,持続可能性,安心・安全, 計画論
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
土木,都市,環境を専門とする教員で分担し,オムニバス形式で講義を進める.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 土木・環境工学概論 | ・地球の今,持続的発展とは,社会基盤整備の特徴と持続的土木工学への支配要因,環境負荷を考慮した構造物設計,環境と共生の関係について理解する. |
第2回 | 水道システムにおける先端技術と課題 | ・水道システムにおける先端技術を理解した上で,現状の問題点を議論をしながら理解を深める. |
第3回 | 廃棄物・地盤の汚染と環境 | ・地盤,地下水汚染の特徴と現状,都市の廃棄物問題を事例を通して理解する. |
第4回 | 水環境とSDGs | ・水環境とSDGsを具体例を通じて理解し,今後の可能性を議論する. |
第5回 | 地球環境変動と水災害 | ・地球環境変動と水災害の現状を理解し,今後の対策を議論する. |
第6回 | 持続可能な地域づくりと景観 | ・持続可能性の視点からの景観の考え方の基礎を理解する. |
第7回 | 海岸防護とデザイン | ・風景にはどのような意味が与えられるのかについて考える. |
第8回 | 次世代交通システムと環境 | ・自動運転,電気自動車,シェアリング等により解決しうる環境問題と課題を理解する. |
第9回 | 地球環境ガバナンスートランジション・マネジメントとミニ・パブリックス | ・地球環境ガバナンスをトランジション・マネジメントとミニ・パブリックスの観点から理解する. |
第10回 | 都市のエネルギー消費とサステナビリティ | ・都市のエネルギー消費とサステナビリティの現状と対策を理解する. |
第11回 | 都市インフラの老朽化から見た問題と対策 | ・都市の主要なインフラストラクチャーの老朽化の現状と,取り得る対策についての基礎概念を理解する. |
第12回 | 構造物のモニタリング技術の最前線 | ・構造物のモニタリング技術の最前線の概要を知る. |
第13回 | 地盤災害対策のための地盤改良工法 | ・地盤災害対策のための地盤改良工法について理解する. |
第14回 | 都市直下地震の脅威と防災教育 | ・都市の直下で発生する地震とそれによる災害,地震動の特徴について理解する. ・防災教育の意義について理解する. |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料は随時OCWiで配布する.
特に無し
受講時の小レポート(3%*14=42%)と講義後の分野別レポート(20%*3=60%)の合計により評価する.合計が100を越えた場合には,100で打ち切りとする.
分野:2ー5回:水・地盤環境,6ー10回:景観・計画,11ー14回:安心・安全
特に無し
窓口教員または各担当教員にメールにて事前に連絡の上,来室のこと.