建築を含む人間活動の場としての人間-環境系では、人間活動による文化的環境と物理的環境を包括的に捉え、適切な環境デザインを行うことが必要とされる。本講義では、「人間環境デザイン研究の実践1」につづき、人間活動と環境デザインの関係を中心として、人間-環境系研究の実践的な環境デザインへの展開について、各方面の実務家による実例をまじえた講義により多角的に理解し、グループワークを通して、現代社会における人間ー環境系の課題の解決方法を探求する。
本講義を通して学生は、環境行動論の概念に基づき、建築を中心とする環境のデザインプロセスの現在の潮流を理解するとともに、環境デザインを実践する基礎的能力・態度を身につけることを目標とし、具体的には以下の能力の獲得を到達目標とする。
①対象とする環境デザインの専門的知見を発見する分析力
②基礎的知見に基づき実践的な環境デザインを共同で行う能力
③環境デザインの適切なプロセスを検討する能力
環境デザイン、環境行動、デザインプロセス、地域、場所
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
全8回を通して、実務研究者による3つのテーマにより講義を行い、並行して学生グループにより、現代社会における人間環境デザインに関する研究課題の解決方法について検討を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 現代社会における人間ー環境系のデザインに関する課題の検討 | |
第2回 | 新築戸建て注文住宅の商品開発 | 各回の個別レポート/グループワーク |
第3回 | リフォーム事業・商品開発 | 各回の個別レポート/グループワーク |
第4回 | 途上国における防災・減災 | 各回の個別レポート/グループワーク |
第5回 | 災害時のセルフビルド・シェルター | 各回の個別レポート/グループワーク |
第6回 | プロダクトデザインとデザインマネジメント | 各回の個別レポート/グループワーク |
第7回 | 地方都市におけるものづくり | 各回の個別レポート/グループワーク |
第8回 | 現代社会の人間環境デザイン研究の実践(グループ課題)についての発表 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料など:OCWで公開、および授業で配布する。
講義資料など:OCWで公開、および授業で配布する。
各回に関する授業レポート(40%)及び、グループ課題のに関する発表(60%)により評価する。
人間環境デザイン研究の実践1を履修していること
nasu.s.aa[at]m.titech.ac.jp
那須:毎週水曜日の授業後
非常勤教員:授業終了後。