建築・都市分野において風の流れは、風速が高いと都市の災害あるいは建築物の破壊につながり、また低いと都市の環境問題あるいは建築物内外の空気の流れに伴う快適性に関連する。本講義では、風の乱流現象に着目しながら建築都市の安全性を確保し、よりよい建築環境を実現するための風の流れに関するコンピュータシミュレーション予測技術の適用方法を習得する。具体的な事例に基づき、モデルの作成法、計算法および結果の活用法を解説する。
本講義により、以下の目標が達成される。
1)風の乱流現象に関連する建築・都市の安全性・快適環境の特性を理解する。
2)建築・都市の風の流れの基本的特性を理解する。
3)具体的事例に基づき、風の流れのコンピュータシミュレーション技術を習得する。
都市環境、乱流現象、大気拡散、熱環境、構造物の耐風性能、強風防災、突風
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
ハンドアウト資料に基づき、講義。演習問題とレポートをそれぞれ一回課す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 都市域における風の乱流現象 | 都市・建築の乱流現象の理解 |
第2回 | CFDに基づく乱流解析 | 都市・建築のCFDと乱流解析の方法を習得 |
第3回 | 大気拡散問題への乱流解析の適用 | 大気拡散問題への適用法を習得 |
第4回 | 熱環境問題への乱流解析の適用 | 都市の熱環境問題への適用法を習得 |
第5回 | 構造物の耐風性能と安全性の評価 | 乱流解析で耐風性能とその安全性を検討 |
第6回 | 都市の強風災害とその低減 | 都市の強風災害の推定法を理解 |
第7回 | 突風事象の推定と社会 | 突風事象の社会へのインパクトを理解 |
第8回 | 乱流解析法の防災・環境問題への適用方法の総括 | 乱流解析法の適用法を系統的に理解 |
特になし
特になし
乱流解析法の適用例における課題に解答し(演習50点分)、一例について具体的な適用法を習得していることを確認(レポート50点分)することで成績評価
環境乱流力学基礎を履修しておくこと