都市で生活する多様なユーザーに着目し,それぞれの属性に応じた快適性評価の手法と評価結果の実務への反映について実例を交えながら示す。人間の行動や意識の観点から社会と連携した実践的な研究のあり方,および空間デザインを含めた課題の解決策のあり方について理解を深める。
・都市を利用する多様なユーザーの特性について理解を深める。
・今日および近い将来における社会状況の変化および、都市・建築空間が抱える課題に対する理解を深める。
・社会状況に即した課題設定を可能にする視点を身につける。
・都市・建築空間における課題解決手法のあり方について理解する。
環境心理学、環境行動学、PDCA、都市空間、建築空間、ユーザビリティ、安全性、快適性
専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義は実際に業務で取り組んでいる実例を紹介しながら進めます。なぜそのような業務が求められているのか(背景にある社会課題)を出発点として、その解決に必要な原因の探求方法から、解決手法の構築までを通して解説します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 日常安全と建築デザイン | 建築事故の経年変化、事故発生のパターン、デザインと安全性の両立 |
第2回 | 機能空間(お手洗い)の快適性向上手法 | 利用者のニーズ把握、空間デザインによる行動変化、PDCA |
第3回 | 都市居住者の価値評価構造 | 住民意識の把握手法、都市居住の価値軸 |
第4回 | 社会状況の変化と住宅のあり方(住まい方調査と住宅商品企画) | 日本の世帯人口変化、住ニーズの細分化、住まい方調査 |
第5回 | 子育て世代を取り巻く社会状況と意識 | ワークライフバランス、M字カーブ、家事・育児時間 |
第6回 | 親子で過ごす空間の快適性 | 公園、遊具、授乳室の調査と計画 |
第7回 | 都市をより楽しく使ってもらうために(起業論) | 情報提供による行動シフト、起業と社会課題解決 |
第8回 | 研究および職業と社会との接点について考える | ミニ論文作成またはグループディスカッション |
なし
なし
出席(各回の講義の終わりに感想レポートを提出してもらいます)
期末レポート
なし