本講義は、都市景観を計画するうえで重要な制度について扱う。ただし、講師による一方的な解説は行わない。都市景観を整えることは目的ではなく良好な都市の実現の手段である。都市そのものが縮退していく現状を踏まえると、制度も新しく考え直す必要がある。講師による情報提供に加え、適宜調査とディスカッションを入れることで、自ら考え、他者と意見を交換し、現状の制度の限界とこれからの制度のありかたを主体的に考えていくことができるようになるだろう。
本講義のねらいは、ふたつある。ひとつは、都市景観をつくる現状の制度について知識を得ること。もうひとつは、その限界を理解し、これから考えていくべき項目について理解すること。こうした経験を通じて、良好な都市景観の実現に向けたを専門的知識が身に着くと考える。
本講義を履修することによって以下の能力を習得する。
1)都市景観を生み出す現状の制度についての知識を身につける。
2)現状の制度の限界について理解し、今後考えていくべき課題について説明することができる。
都市景観、制度、公共事業、発注
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
1つのテーマを2回に分けて開催する。1回は知識の提供と調査、その他の回はディスカッションとする。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | ガイダンス | 都市景観の制度について興味をもつ |
第2回 | 景観整備に関する諸制度の概要 | 都市景観をつくる制度について知識を得る |
第3回 | 街並みコントロールに関する制度 | 街並みコントロールに関する制度について知識を得る |
第4回 | 街並みコントロールに関する制度についてディスカッション | 街並みコントロールの限界と改善点について考える |
第5回 | 公共事業における景観整備に関する制度 | 公共事業における景観整備に関する制度について知識を得る |
第6回 | 公共事業における景観整備に関する制度ついてのディスカッション | 公共事業における景観整備についての限界と改善点について考える |
第7回 | 景観にまつわる発注制度 | 景観にまつわる発注制度について知識を得る |
第8回 | 景観にまつわる発注制度についてのディスカッション | 景観にまつわる発注制度の限界と改善点について考える |
特に設定しない
特に設定しない
課題提出20%、ディスカッションでの発言80%
都市景観に関する基礎的な知識
sanada.j.aa[at]m.titech.ac.jp