本講義では、欧米における近代建築や都市計画の形成過程について,それを支えた技術や思想に留意しつつ講ずる。またそれが日本の近代建築と建築家の形成過程に与えた影響についても概観する。
将来的に国際的な建築士・建築技術者としての活躍が期待される本学の学生にとって、近代以降、世界各国がどのような価値観に基づいて新しい建築・環境をつくってきたかを歴史的に学んでおくことは必須である。
欧米および日本の近代において試みられた建築をデザインするためのさまざまなアプローチの方法を学び、現代の都市環境および建築デザインがどのような経緯で形成されてきたかについて理解を深めるとともに、これからの設計スタンスを考える手がかりを得ることを目標とする。
近代建築、モダニズム、ナショナリズム、合理主義
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
12回を西洋、3回を日本に関する講義に充てる。教科書を主に使用するが、テーマによっては別途資料を配付する。各回の該当箇所について、教科書および資料の予習・復習をすることが望ましい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 歴史主義の建築 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第2回 | 啓蒙時代の都市と建築 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第3回 | 鉄とガラスの建築の登場 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第4回 | アメリカ合衆国の新建築/L.サリヴァンとF.W.ライト | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第5回 | ウィリアムモリスからアールヌーヴォー、セセッションへ | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第6回 | オットー・ワグナーとアドルフ・ロース | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第7回 | ドイツ工作連盟からバウハウス、ジードルングの建設 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第8回 | 1920年代のヨーロッパにおける前衛芸術運動 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第9回 | 初期のル・コルビュジエの作品 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第10回 | 1927年以降の国際主義建築とナショナリズムの建築 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第11回 | 北欧の近代建築(1) グンナール・アスプルンドの建築 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第12回 | 北欧の近代建築(2) アルヴァ・アアルトの建築 | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第13回 | 日本近代建築史(1)/明治から昭和初期まで | 教科書の該当箇所を読むこと。 |
第14回 | 日本近代建築史(2)/日本におけるモダニズム建築の保存 | 参考書の該当箇所を読むこと。 |
第15回 | 日本近代建築史(3)/まとめ | 参考書の該当箇所を読むこと。 |
藤岡洋保『近代建築史』(森北出版)
日本建築学会編『近代建築史図集 新訂版』(彰国社、1976)、『建築20世紀 第1巻、第2巻』(新建築社、1991)
授業中の小テストおよび期末のレポート課題提出により判断する。近代建築について建築史的な観点から興味・疑問を持ち、それを論理的に考察したものを評価する。
特になし。
特になし